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立山黒部アルペンルートの最高所・室堂には梅雨がない!

立山黒部アルペンルート・室堂

梅雨がないというのは、北海道だけかと思ったら大間違いのようで、なんと立山黒部アルペンルートの最高所・室堂にも梅雨がないようです。室堂は開通時のGW前〜6月は晴天率が高く、雷鳥にも遭遇しやすいので、「実は梅雨時はおすすめの時期なんです」(ホテル立山)とのこと。

6月の晴天・曇率は8月よりも良好

雪解けの進む梅雨時のミクリガ池

標高2450mという立山黒部アルペンルートの最高所に位置する室堂ターミナル。
そのターミナルの上階にあるのが日本最高所のホテル(日本ホテル協会加盟)「ホテル立山」です。

「梅雨時は、星空が意外に期待でき、春の大三角、夏の大三角、天の川など、春と夏の星座を楽しんでいただけます」(ホテル立山)とのことで、2泊すれば満天の星を眺めるチャンスもかなりアップします。

それを裏付けるデータとして室堂の8月9:00の晴・曇の確率は、上旬84%、中旬60%、下旬64%。
梅雨時の6月9:00は、上旬82%、中旬72%、下旬76%と夏山シーズンの8月以上の好天確率になっています。

7月の9:00は上旬66%、中旬68%、下旬67%ですが、8月中旬〜下旬とほぼ同じで、天候に限っていえばデータ的には6月と8月上旬が狙い目だということがよくわかります。

注意したいのは、平均気温。
6月の室堂は15:00の平均気温が12度〜13度。
下界との温度差は最大で20度近くある日もあるので、「防寒対策」は絶対に必要です。
「夏なんだからそんなに寒くはないだろう」というツアー客は、寒さにブルブル震えていますが、霧がかかり、風が吹けば体感気温はさらに下がります。

では、なぜ梅雨時なのに晴れ間が多いのでしょう?
「ホテル立山や弥陀ヶ原ホテルに宿泊すると、富山湾や富山平野を覆う雲海をよく目にします」というので、雨雲の上、まさに雲上の世界ということに。

下界(富山)は雨でもケーブルカーで美女平に上がり、高原バスで室堂を目指すと、途中で霧を抜け、眼前に突然青空と立山三山や大日岳が転回というドラマチックなこともしばしばあるというので、梅雨前線が北アルプスにかかるというようなケースを除けば、案外「雲の上」という感じなのでしょう。

「北アルプスで最も美しい火山湖」と呼ばれるミクリガ池も、アルペンルート開通時にはまだ雪に埋もれていますが、徐々に融雪が進み、6月下旬には8割くらい、例年7月上旬頃には雪渓が池の周囲に残る程度で、青い池面の大部分が姿を見せます。
ちょうど梅雨時は、雷鳥が子育てのシーズンで、ミクリガ池周辺では意外に簡単にその姿を見ることができます。
また、クロユリが開花するのも梅雨時で、雷鳥とクロユリがお目当ての旅も可能です。

日没時に広がる大雲海(富山平野・能登方面の眺望)
立山黒部アルペンルートの最高所・室堂には梅雨がない!
掲載の内容は取材時のものです。最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。

室堂ターミナル

富山県立山町の立山駅(立山ケーブル)と長野県大町市の扇沢駅(関電トンネル)を結び、北アルプスの後立山連峰(うしろたてやまれんぽう)と立山連峰を貫く山岳観光ルートが立山黒部アルペンルート。その最高所、立山(標高3015m)の山上、室堂平(標高

ミクリガ池

立山黒部アルペンルートの最高所、室堂平にあるミクリガ池は、立山の火山活動(1万年前の水蒸気爆発)で生まれた爆裂火口の跡。すぐ横のミドリガ池同様に、火口に水がたまった周囲630mほどの池で、水深15mは日本アルプスでもっとも深い池となっていま

ホテル立山

富山県中新川郡立山町室堂、立山黒部アルペンルート途中、最高所の室堂ターミナルに併設されるのが、ホテル立山。標高2450mで、日本ホテル協会に加盟する日本最高所のホテル。宿泊者限定で夜明け前に立山トンネルのトロリーバスを大観峰まで臨時運転する

 

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