宮崎県延岡市を流れる五ヶ瀬川に架る国道218号(バイパス)の赤いアーチ橋が干支大橋(えとおおはし)。橋長385m、主径間長275mで、アーチ橋としては日本第6位の長大橋です。「ひむか神話街道」という愛称の付いた国道218号の日之影バイパスに架橋された橋梁で、平成7年3月22日、干支大橋完成で全線が開通しました。
日之影バイパスに架橋されるアーチ橋
干支大橋という変わった橋の名は「日本唯一干支のまち」をPRした北方町(当時、合併して延岡市に)に由来。
北方町は明治22年の町村制施行時以来、子、丑、寅、卯、辰、巳、午、未、申、酉、戌、亥と、干支を地域区分に使用している日本でも唯一の町でした。
第3代戸長(こちょう)・古川定明(ふるかわさだはる/明治12年~明治19年の在職)が明治15年、発行した地券に干支を用いた朱印を押印して配布をしたのが始まり。
五ヶ瀬川両岸の地盤の問題や、右岸(上流から見て)沿いに高千穂鉄道が走ることから、橋桁がアーチの中部にあり、道路がアーチの真ん中を通る中路式の非対称アーチ形状が生まれました。
平成6年度の土木学会田中賞受賞。
橋の南たもと近くには高千穂鉄道・早日渡駅(はやひとえき)跡がありますが、平成17年9月6日の台風14号による被害で、延岡駅〜槇峰駅(まきみねえき)間の廃線により廃駅になったもの。
同じ日之影バイパスには青雲橋(日之影橋)もありますがこちらは道路の下(河川側)にアーチがある下路式アーチ橋です。
また日之影町にはコンクリートアーチ橋の天翔大橋(日本最大の鉄筋コンクリート固定アーチ橋、主径間長260mで国内8位のアーチ橋)もあり、周辺はアーチ橋の集中地帯になっています。
名称 | 干支大橋/えとおおはし |
所在地 | 宮崎県延岡市北方町八峡〜早中 |
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