サイトアイコン ニッポン旅マガジン

堀切峠

青島の南に位置し、日向灘を一望できる景勝地。昭和40年代にフェニックスハネムーンとして新婚旅行で賑わった宮崎ですが、「日南フェニックスロード」途中の絶景ポイント、堀切峠は青島とともに人気の場所。道路沿いに植栽されたフェニックス並木越しに見る夕景は絶景で、眼下には鬼の洗濯板といわれる波状岩が波に洗われます。

日南海岸随一のビューポイントとして知られる峠

宮崎市街から国道220号を南下すると、青島を越えた先で、国道は内陸へ。
かちて国道220号だった県道337号に入ると、すぐ堀切峠です。
堀切峠の手前側(宮崎市街側)の路側を利用して駐車場が用意され、県道沿いに南側1km先の「道の駅フェニックス」まで歩道も設置されています。
堀切峠は、峠というものの標高は62m。
それでも鬼の洗濯岩(国の天然記念物「青島の隆起海床と奇形波蝕痕」)を眼下に、日南海岸を代表する絶景スポットになっています。

南側の道の駅フェニックスでは、標高50mにある展望デッキから太平洋を一望に。

新婚旅行あこがれの日南海岸『フェニックス・ハネムーン』

昭和35年には、昭和天皇第5皇女・貴子さんと島津久永さん(島津家第12代当主・島津忠義の孫)ご夫妻がハネムーンで宮崎を訪れ、ご夫妻が回った日南海岸~えびの高原~桜島~指宿のコースをメディアが「島津ライン」と報道して、一躍、新婚旅行先として注目をあびるように。

昭和37年には、ご結婚間もない皇太子ご夫妻が宮崎県へ。
青島・日南海岸周辺は「プリンセスライン」と呼ばれ、若者たちのあこがれのルートに。

昭和40年〜昭和41年には、川端康成が初めてテレビのために書き下ろした『たまゆら』がNHK連続テレビ小説として放映。
最高視聴率44.7%(関東地区、ビデオリサーチ調べ)というヒット作品には、宮崎市や日南海岸の風景がロケで入れ込まれ、さらに宮崎人気はヒートアップします。

そんな宮崎・日南海岸の新婚旅行ブームを背景に、昭和42年にはデューク・エイセスが『フェニックス・ハネムーン』を発表。
堀切峠や青島の風景は「あこがれの絶景」となっていきます。
ピーク時の昭和49年に、宮崎市内に宿泊した新婚旅行客は37万組で、これは同じ年に全国で結婚したカップルの35パーセントを占めています。
つまり、3組に1組は宮崎へ。

「あこがれの飛行機に乗って宮崎へ行く」、あるいは関西汽船の別府航路を使って別府経由で宮崎を目ざしたのです。
これからの人生を誓い合うには、フェニックス茂る南国ムードが漂う宮崎の海辺は、ピッタリの場所でした。

堀切峠
名称 堀切峠/ほりきりとうげ
所在地 宮崎県宮崎市折生迫堀切峠
関連HP 宮崎市観光協会公式ホームページ
電車・バスで JR宮崎駅から宮崎交通バス日南行きで50分、堀切峠下車、徒歩すぐ
ドライブで 宮崎自動車道宮崎ICから約15km
駐車場 18台/無料
問い合わせ 宮崎市観光協会 TEL:0985-20-8658/FAX:0985-28-3614
掲載の内容は取材時のものです、最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。

道の駅フェニックス

2017年8月21日

 

この記事が気に入ったら
いいね!しよう

最新情報をお届けします

Twitter でニッポン旅マガジンをフォローしよう!

モバイルバージョンを終了