延岡市街の南に聳える標高251.2mのピーク。頂上近くにある愛宕山展望台からは、延岡市街を眼下に、晴れていれば日向灘や四国の山並みまで眺望できます。北麓の愛宕神社から山上へと車道が通じており、夜景のスポットにもなっています。恋人同士で鳴らす「出逢いの鐘」と南京錠を掛けて愛を誓う「錠かけモニュメント」も設置。
延岡市街を一望にする展望地で夜景も見事
愛宕山自体はかつて島だったのが、五ヶ瀬川の沖積作用で陸となったもの。
以前は笠沙山と呼ばれていましたが、城山に延岡城築城の際に麓に、火伏せの愛宕神社を遷したことから愛宕山になったもの。
『古事記』に、「瓊瓊杵尊(ににぎのみこと)、笠沙の御前に麗しき美人(おとめ=木花咲耶姫尊)に遇ひたまひき」とあり、瓊瓊杵尊が木花咲耶姫尊(このはなさくやひめのみこと)出会った地とも伝えられています。
つまりは、神話の世界の出会いの地。
山頂は極天様(ごってんさん=天空を極める聖地)と称して崇められた霊山で、男坂を設けて国主が直接斎主を務めたため、中世までは女人禁制とされていました。
有馬直純の夫人・日向御前(徳川家康、織田信長のひ孫/墓所は延岡市の本東寺)が「女と言えども人は人、人の参れぬ領域などあるものか」と馬で登拝したため、以降は女人禁制が解かれたという日向御前らしい武勇伝が残されています。
愛宕神社の奥の院の極天様は、展望台から頂上に向けて15分ほど歩いたテレビ塔の北側に今も鎮座しています。
日向御前が奉納した鳥居(笠木部分)が現存。
展望台までの道路は美しい「日本の歩きたくなるみち500選」に選定されています。
愛宕山展望台 | |
名称 | 愛宕山展望台/あたごやまてんぼうだい |
所在地 | 宮崎県延岡市愛宕町3 |
関連HP | 延岡観光協会公式ホームページ |
電車・バスで | JR延岡駅からタクシーで15分 |
ドライブで | 東九州自動車道延岡ICから約8km |
駐車場 | 60台/無料 |
問い合わせ | 延岡観光協会 TEL:0982-29-2155 |
掲載の内容は取材時のものです、最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。 |
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