宮崎県東諸県郡国富町の犬熊(本庄)にある天台宗の古刹が萬福寺(まんぷくじ)。寺伝によれば延暦22年(803年)、唐へ渡る最澄(さいちょう)が国富荘(今の国富町)で一夜の宿を借りた際、三尊仏を自刻して安置したのが始まりと伝えられています。
最澄創建伝承が伝わる天台宗の古刹
最澄は、国富荘で、彦火火出見命(ひこほほでみのみこと)の故事(熊が襲ってくるのを知らせて吼えた犬を、 怒って殺してしまった彦火火出見命が、犬と熊を弔った場所)という伝承を知り、仏像を安置したのです。
木造の阿弥陀如来像と両脇侍像は国の重要文化財。
吉野の石、京の白川砂、北山杉などを配し、鰐塚山を借景にする枯山水の庭園「楽山園」(昭和初期に作庭)も見事。
最澄は、延暦23年(804年)に肥前国松浦郡田浦(現・平戸市大久保町田の浦)から唐へ向け船出しています。
船団で難波津(現・大阪港)の出帆して肥前国へと入っていますが、前年の延暦22年(803年)は、足跡は空白。
宮崎市の王楽寺にも最澄創建の伝承がありますが、あくまで伝承の域を出ません。
萬福寺 | |
名称 | 萬福寺/まんぷくじ |
所在地 | 宮崎県東諸県郡国富町本庄2097 |
関連HP | 国富町公式ホームページ |
電車・バスで | JR宮崎駅から徒歩10分のデパート前から宮崎交通バス綾行きで32分、萬福寺下車すぐ |
ドライブで | 東九州自動車道国富スマートICから約3.5km |
駐車場 | 10台/無料 |
問い合わせ | 萬福寺 TEL:0985-75-2626 |
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