宮崎県延岡市、延岡駅から徒歩15分の位置に建つのが今山大師。天保10年(1839年)、疫病対策で延岡城下の大師信仰の信徒たちが高野山金剛峰寺(こんごうぶじ)から本尊となる弘法大師像を勧請して大師庵を創建したものがルーツです。高さ18m、重さ11t、日本一の弘法大師像(銅像)は、昭和32年に浄財を集めて建立されたもの。
城下町延岡を一望にする日本一の大師像
息災延命、家内安全、五穀豊穣、商工発展の願いを込めて創建された今山大師。
明治22年に今山八十八ヵ所を開山、大正7年に大師堂が建立され、今では九州屈指の大師信仰の地となっています。
境内には弘法大師像のほか、本堂、鐘楼、写経八角堂、四国八十八ヶ所お砂踏み、子安大師堂、延岡空襲殉難碑などがあります。
弘法大師の縁日は、毎月21日で、本尊の御開扉、護摩祈願、法話などが行なわれています。
毎月1日6:30〜今山大師寺本堂で坐禅会、毎月第2土曜13:30〜お写経会も開催。
『今山大師祭(延岡大師祭)』(弘法大師命日・旧暦3月21日に近い4月第3日曜など)では、協賛行事で大名行列も実施。
ちなみに天保4年(1833年)〜天保10年(1839年)頃は天保の大飢饉で、さらに天保7年(1836年)、国内では麻疹(ましん、はしか)が流行という不運が重なり、大師庵を創建にはそうした世情不安が背景にあったと推測できます。
江戸時代後期には大師信仰の隆盛を背景に、四国八十八ヶ所を勧請する動きが現在の宮崎県内でも数多くあったのです。
今山大師 | |
名称 | 今山大師/いまやまだいし |
所在地 | 宮崎県延岡市山下2-3998 |
関連HP | 今山大師公式ホームページ |
電車・バスで | JR延岡駅から徒歩15分 |
ドライブで | 東九州自動車道延岡ICから約6km |
駐車場 | あり |
問い合わせ | 今山大師 TEL:0982-32-5290/FAX:0982-32-5295 |
掲載の内容は取材時のものです。最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。 |
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