宮崎県西臼杵郡五ヶ瀬町、祇園山の麓、五ヶ瀬川に沿って広がる棚田が、日蔭の棚田(ひぞえのたなだ)。「日本の棚田百選」にも選定され、近くには五ヶ瀬のしだれ桜が咲き、名水百選選定の妙見神水も湧いています。国道265号(ひむか神話街道)沿いにあり、南に走れば仙人の棚田のある椎葉村に到達します。
「九州発祥の地」祇園山の麓にある美しい棚田
棚田背後にそびえる祇園山からは4億3000万年前の化石が出土し、九州が地殻変動により海から顔を出し陸地になる過程で、最初に顔を出した九州島発祥の地ともいわれています。
その祇園山からの湧水(妙見神社の妙見神水と同じ水脈)を水源に水路で田んぼに導いて耕作するのが、日蔭の棚田で、面積26.3ha、191枚、平均勾配は1/18ほどです。
NPO法人五ヶ瀬自然学校が棚田米のブランド化「四億年の大地」に成功し、9tを販売。
現在では串間沖の海で駆除したオニヒトデを牛糞堆肥に混ぜて作った肥料を入れ、玉ねぎ「鬼オン」を栽培、「鬼オン」の後にはマメ科の大豆(みさを大豆)を栽培するなど、耕作放棄することなく(耕作率は9割以上)、棚田保全が行なわれています。
棚田下には、1日2組限定で宿泊のオーベルジュcorasita(トマト農家が営む泊まれるレストランで、イタリア料理研究家の資格を持つオーナーが経営)も営業、予約制でランチ、ディナーを味わうことができます(宿泊者がいる場合にはディナーは不可)。
「日本の棚田百選」に選定される宮崎県内の棚田は、11ヶ所もあり(宮崎県は棚田王国)、そのうち五ヶ瀬町には日蔭の棚田のほか、鳥の巣棚田、下の原棚田と合計3ヶ所が選ばれ、県内では高千穂町と並ぶ棚田の宝庫となっています。
日蔭の棚田 | |
名称 | 日蔭の棚田/ひぞえのたなだ |
所在地 | 宮崎県西臼杵郡五ヶ瀬町鞍岡 |
関連HP | ごかせ町観光協会公式ホームページ |
ドライブで | 九州中央自動車道山都中島西ICから約36km |
問い合わせ | ごかせ観光協会 TEL:0982-82-1200/FAX:0982-82-1252 |
掲載の内容は取材時のものです。最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。 |
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