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天乃石立神社

天乃石立神社

奈良県奈良市柳生町、有名な柳生一刀石近くにある古社が、天乃石立神社(あまのいしたてじんじゃ)。平安時代編纂の『延喜式』神名帳に記載される式内社で、社殿を所有せず、奇岩群を御神体とする古代の磐座(いわくら)信仰、巨石信仰を今に伝える神社です。

柳生にある巨石群が御神体という古社

天照皇大神(あまてらすおおみかみ)を天の岩戸から引き出そうと手力雄命(てぢからのおのみこと)が岩戸を思い切り開いたときに岩石群が地上に落ちたのが神社周辺の巨石群と伝承され、祭神も天岩戸伝説にかかわる4柱。
4柱はそれぞれが1体ずつ岩石に祀られています。

横たわった姿の前伏磐は天盤戸別命(あまのいわとわけのみこと)の天立神社、前立磐は豊盤門戸命(とわいわかどのみこと)を祀る天石立神社、後立磐が櫛盤門戸命(くしいわまどのみこと)を祀る天石吸神社、昭和28年に崖の崩落で誕生した「きんちゃく岩」は天照皇大神を祀る日向神社で、これら4社の総称が天乃石立神社。

有名な一刀石も巨石群の一角で、戦国時代から江戸時代初めには柳生宗厳(やぎゅうむねよし)の剣術修行場となったといわれ、正保2年(1645年)には大和柳生藩初代藩主・柳生宗矩(やぎゅうむねのり=柳生宗厳の子、2代・徳川秀忠、3代・徳川家光に柳生新陰流を伝授)が参道を修理して並木を植栽しています。

前立磐と後立磐
天乃石立神社
名称 天乃石立神社/あまのいしたてじんじゃ
所在地 奈良県奈良市柳生町789
関連HP 奈良市公式ホームページ
ドライブで 名阪国道針ICから約16kmで柳生観光駐車場。駐車場から徒歩15分
駐車場 奈良市柳生観光駐車場(50台/有料)
問い合わせ 柳生観光協会 TEL:0742-94-0002
掲載の内容は取材時のものです。最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。

柳生一刀石

山深い柳生の里(やぎゅうのさと)でも岩戸山山麓は、古来から神域と伝わる場所。深山幽谷の趣の地に、前立磐(まえたていわ)、後立磐(うしろたていわ)など天の岩戸伝説の残る巨石群があり、その一角に柳生一刀石が佇んでいます。中央から真っ二つに割れた

 

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