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十兵衛杉

十兵衛杉

奈良県奈良市柳生下町、徳川家康・秀忠・家光の3代に仕えた柳生宗矩(やぎゅうむねのり)の長男で、家光の剣指南役を務めた柳生十兵衛(柳生三厳・やぎゅうみつよし)。その十兵衛が諸国行脚に出かけるときに植えたと伝わるのが十兵衛杉。落雷で枯れてしまいましたが、今も柳生のシンボル的存在。

柳生十兵衛が武者修行出立前に植えたと伝わる杉

柳生十兵衛は、柳生宗矩が将軍家の兵法指南だったこともあり、13歳から徳川家光の小姓を務めていましたが、寛永3年(1626年)、家光の勘気を被って蟄居を命じられています。
将軍家に再出仕するまでの12年間の柳生十兵衛は、柳生に籠もって兵法の研鑽に明け暮れていたとされていますが、その後の多くの著作では中国、九州へと武者修行に出かけたとするものも多く、地元でもそう信じられてきました。

十兵衛杉は、武者修行に出かける前に、先祖の墓地に植えたものだと伝えられています。
今も墓地にあるので、マナーを守って見学を。

十兵衛杉は、今も柳生のシンボル的存在ですが、昭和48年夏、二度の落雷により枯れてしまいました。
現在は白く太い幹と針のような枝を残すのみですが、緑生い茂る夏にも遠目からそれとわかり、枯れてなお存在感を示し続ける剣術の達人を思わせる老木となっているのです。
現在、すぐ横で2代目十兵衛杉が大きく育っています。

十兵衛杉
名称 十兵衛杉/じゅうべえすぎ
所在地 奈良県奈良市柳生町
関連HP 柳生観光協会公式ホームページ
電車・バスで 近鉄奈良駅から奈良交通バス柳生・邑地中村行きで1時間3分、柳生下車、徒歩5分
ドライブで 名阪国道針ICから約16kmで柳生観光駐車場。駐車場から徒歩15分
駐車場 奈良市柳生観光駐車場(50台/有料)
問い合わせ 柳生観光協会 TEL:0742-94-0002
掲載の内容は取材時のものです。最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。

柳生一刀石

山深い柳生の里(やぎゅうのさと)でも岩戸山山麓は、古来から神域と伝わる場所。深山幽谷の趣の地に、前立磐(まえたていわ)、後立磐(うしろたていわ)など天の岩戸伝説の残る巨石群があり、その一角に柳生一刀石が佇んでいます。中央から真っ二つに割れた

 

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