奈良県宇陀市、芳野川沿いに建つ古社が、宇太水分神社(うだみくまりじんじゃ)。水分(みくまり)とは水配りが変化した言葉で、社伝によれば、崇神天皇の命により創建されたと伝えられます。現存する本殿は、元応2年(1320年)の築で国宝。
春日造の本殿は国宝!
水分神社(みくまりじんじゃ)はその名の通り、水の分配を司る神を祀った神社。
飛鳥に都が置かれた頃、大和の国の東西南北(宇太、葛城、吉野、都祁=宇太水分神社、葛木水分神社、吉野水分神社、都祁水分神社)に水分神社が祀られたうちの一社だと伝えられています。
本殿は、一間社、隅木入春日造の3棟(第一殿、第二殿、第三殿)が並び建ち、天水分神(あめのみくまりのかみ)、速秋津比古神(はやあきつひのかみ)、国水分神(くにのみくまりのかみ)の水分三座が祀られています。
本殿が国宝に指定されるほか、室町時代中期に建てられた摂社の春日神社社殿、室町時代末期築の摂社・宗像神社社殿も、国の重要文化財。
境内に建つ頼朝杉(2代目)は、源頼朝が、幼少時に参拝した際に、源氏隆盛を占うために、杉を植植栽したと伝えられています。
瑞垣内特別拝観も随時実施。
10月の第3日曜には、昌泰元年(898年)に始まったという由緒ある『お渡り(秋祭り)』が齋行。
この日は、惣社水分神社の女神(速秋津姫神)と宇太水分神社の男神(速秋津比古神)が年に一度だけ会える日で、女神は鳳輦神輿に乗って渡御します。
宇太水分神社 | |
名称 | 宇太水分神社/うだみくまりじんじゃ |
所在地 | 奈良県宇陀市菟田野古市場245 |
関連HP | 宇太水分神社公式ホームページ |
電車・バスで | 近鉄大阪線榛原駅から奈良交通バスで15分、古市場水分神社前下車、徒歩5分 |
ドライブで | 名阪国道針IC約18km |
駐車場 | 10台/無料 |
問い合わせ | 宇太水分神社 TEL:0745-84-2613/FAX:0745-84-2684 |
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