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束明神古墳

束明神古墳

奈良県高市郡高取町佐田、奈良盆地南縁、真弓丘陵の尾根を利用して築造された古墳が、束明神古墳(つかみょうじんこふん)。古墳時代終末期の王墓などに見られる八角墳で、第40代天武天皇の皇太子の草壁皇子(くさかべのみこ)の陵墓とする説があります。

全国的にも数少ない八角墳は、草壁皇子の陵墓!?

全国的にも数少ない多角形墳のひとつ。
古墳時代終末期の7世紀末頃の築造で、埋葬施設は横穴式石室。
凝灰岩の切石を積み上げ、南側に開口しています。

草壁皇子は皇位に就くことなく、持統天皇3年(689年)4月13日に27歳で早世しているので、束明神古墳の築造時期に一致すること、八角墳であること、皇族関係と推測できることから、草壁皇子の陵墓の可能性が大というわけです。
石室は調査後に埋め戻され、奈良県立橿原考古学研究所附属博物館の前庭で復元された石室が展示されています(TOPの画像は復元された石室)。

周辺には、第37代斉明天皇(第35代皇極天皇)の陵ではないかと推測される牽牛子塚古墳(けんごしづかこふん/7世紀中葉〜8世紀初頭の八角墳)、マルコ山古墳(全国的にも珍しい六角墳)などがあり、多角形墳の密集地帯になっています。

束明神古墳
名称 束明神古墳/つかみょうじんこふん
所在地 奈良県高市郡高取町佐田768
関連HP 高取町観光協会公式ホームページ
電車・バスで 近鉄吉野線壺阪山駅から徒歩25分
ドライブで 西名阪自動車道郡山ICから約22km
駐車場 なし
問い合わせ 高取町歴史研究センター TEL:0744-52-4637
掲載の内容は取材時のものです。最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。

牽牛子塚古墳

奈良県高市郡明日香村にある国の史跡に指定される八角墳が、牽牛子塚古墳(けんごしづかこふん)。平成21年〜平成22年の発掘調査で、古墳時代終末期(飛鳥時代)の八角墳であることが判明。飛鳥京を築いた第37代斉明天皇(第35代皇極天皇)の陵の可能

マルコ山古墳

奈良県高市郡明日香村の真弓丘陵にある古墳が、マルコ山古墳。全国的にも珍しい六角形の古墳(六角墳)で、築造は7世紀末~8世紀初めの古墳時代終末期だと推測されています。当初は円墳だと目されていましたが、近年では皇族を葬った六角墳だとされています

 

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