奈良県桜井市茅原にある古墳が、茅原狐塚古墳(ちはらきつねづかこふん)。一辺50m前後の方墳で、埋葬施設として南方向に開口する大型の横穴式石室を備えています。7世紀前半(古墳時代終末期)の築造と推測され、被葬者は三輪氏ではないかと推測する研究者もいます。
全国的にも屈指の横穴式石室
石室の全長は17.32m(玄室6.03m、羨道長さ11.29m)という大型のもので、水泥南古墳(御所市)とほぼ同一設計。
封土が失われて石室がむき出しの状態に。
桜井市の横穴式石室では最長、三輪山周辺では数少ない大型の横穴式石室で、古墳好きには見逃せない古墳のひとつ。
墳丘上からは三輪山が正面に見え、築造時に三輪山を意識して造られた可能性が大。
墳丘の一部はJR桜井線(万葉まほろば線)の線路造成時に削られ、一部は畑地へ転用され、現状では一辺30mほどに改変されています。
茅原狐塚古墳は私有地にあるため、マナーを守って見学を(石室内は立入不可)。
桜井市では、古墳時代後期に茅原狐塚古墳のほか、越塚古墳、珠城山古墳群(たまきやまこふんぐん)、赤坂天王山古墳などが築かれています。
茅原狐塚古墳 | |
名称 | 茅原狐塚古墳/ちはらきつねづかこふん |
所在地 | 奈良県桜井市茅原 |
関連HP | 桜井市観光協会公式ホームページ |
電車・バスで | JR三輪駅から徒歩15分 |
駐車場 | なし |
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