2024年10月7日(月)〜10月9日(水)、長崎市で『長崎くんち』が開催。「おすわさん」と呼ばれ親しまれる諏訪神社の祭礼。10月1日〜13日が諏訪神社の例大祭ですが、10月7日〜9日の3日間に催されるのが『長崎くんち』。「長崎くんちの奉納踊」として国の重要無形民俗文化財に指定されています。
「日本三大くんち」に数えられる長崎らしい祭礼
寛永11年(1634年)、当時の太夫町の遊女、高尾と音羽のふたりが、諏訪神社神前で謡曲『小舞』を奉納したことが『長崎くんち』の始まり。
長崎奉行の援助もあって年々盛んになり、さらには日本で唯一の海外貿易港・出島があったことで、異国趣味のものが多く取り入れられて奉納され、江戸時代からきらびやかな祭りだったと伝わっています。
「龍踊」(じゃおどり)、「鯨の潮吹き」、「太鼓山(コッコデショ)」、「阿蘭陀万才(おらんだまんざい)」「御朱印船(ごしゅいんせん)」など、長崎・出島に来航したポルトガルやオランダなどの紅毛文化、中国・ベトナムなど南蛮文化の影響を受けた独特な演し物(奉納踊)が重要無形民俗文化財選定の理由。
『博多おくんち』(福岡市櫛田神社)、『唐津くんち』(唐津市唐津神社)と並んで「日本三大くんち」にも数えられています。
7年に一度巡っている当番の町々が奉納
『くんち』(諏訪神社への敬意を表し『おくんち』とも)は、旧暦の重陽(ちょうよう)の節句にあたる9月9日(くにち)が、九州北部地方の方言で「くんち」と訛ったものという説が有力です。
『長崎くんち』は、前日(まえび、10月7日)、中日(なかび、10月8日)、後日(あとび、10月9日)の3日間で、前日(まえび)に諏訪神社の本宮から大波止に設けられた御旅所(おたびしょ)にお下り、後日(あとび)には本宮に上る(お上り)という神事も執り行なわれています。
奉納踊は、長崎市にある59の町から5〜7町ごと7組に分かれて、7年に一度巡ってくる当番に当たる踊り町(おどりちょう)が奉納するシステム。
当番となった踊り町は、町のシンボルともなる巨大な傘鉾(かさぼこ)を先頭にして境内に進み、さまざまな演し物を神前に奉納します。
演し物は踊り町ごとに特色があり、「鯨の潮吹き」などが見られない年もあり、全部を見るには7年が必要ということに。
諏訪神社、中央公園くんち観覧場、お旅所に踊場が開設され、奉納踊を鑑賞することができます(前売りの観覧券が必要)。
踊町の奉納時間は各町30分で、7町全体の奉納時間は3時間ほど。
長崎くんち|2024 | |
開催日 | 2024年10月7日(月)〜10月9日(水)、毎年10月7日〜10月9日 |
所在地 | 長崎県長崎市 |
場所 | 諏訪神社、市内 |
関連HP | 長崎くんち(長崎伝統芸能振興会)ホームページ |
駐車場 | 周辺の有料駐車場を利用 |
問い合わせ | 長崎商工会議所業務課 TEL:095-822-0111/FAX:095-822-0112 |
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