「間違えての問い合わせ」も!? 県名と同名の「県都でない市」は、全国に3市

山梨県山梨市は「県庁所在地ではありません」と自虐的とも思えるPRを行なっていますが、県都と間違えるだけでなく、観光協会や観光課に県内他市町村に関する問い合わせが来ることも多いのだとか。そんな県都と間違えるような市の名を有しているのは、山梨市のほか、栃木市、沖縄市の3市です。

山梨市|山梨県

古代、甲斐国の中心は山梨郡に

誕生:昭和29年7月1日、東山梨郡日下部町、加納岩町、山梨村、八幡村、岩手村、後屋敷村、日川村が合併して山梨市発足
平成17年3月22日に東山梨郡牧丘町、三富村を吸収合併
由来:県名の山梨の由来は、果物のヤマナシがたくさん採れたから、山をならして平地にした「山ならし」からきているなど諸説あり定かでありません
古くは甲斐国(かいのくに)に山梨、八代、巨摩、都留の4郡があり、県名もこの山梨郡に由来していますが(山梨郡は古代甲斐国における政治的中心地)、山梨市の全域、甲府市の荒川以東などはこの山梨郡に゙該当します

栃木市|栃木県

かつては県都だったこともある県名の由来の町

誕生:下都賀郡栃木町として明治22年に町制施行
昭和12年4月1日、市制を施行、その後広域合併を繰り返し、現在の栃木市に
廃藩置県で栃木県の県庁が現・栃木市におかれますが、明治6年6月15日、宇都宮県を合併し県庁が宇都宮市に移っています
わずかな期間ですが県都だった時代も
由来:現在の県名の由来である栃木(当時の栃木町)は、栃木町にあった神明宮の屋根の千木(ちぎ)と8本の鰹木(かつおぎ)が、遠くから見ると10本に見えたことで、「十千木」(とおちぎ)と呼んだ説、単純にトチノキが多かったという説などがあり、定かでありません

沖縄市|沖縄県

沖縄の中枢都市を目指して人口も増加

誕生:昭和49年4月1日、コザ市と美里村が合併して誕生
由来:コザ市と美里村の合併の条件が「対等合併」で、新市名について公募を実施、384通161種の名称の案の中から「沖縄市」が選ばれたもの
誕生時の沖縄市は、「沖縄の中枢都市建設を図る」(沖縄県に提出の「合併申請書」)としていますが、沖縄県で最大の人口増加率を誇っています

「間違えての問い合わせ」も!? 県名と同名の「県都でない市」は、全国に3市
掲載の内容は取材時のものです。最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。

 

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