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「首都圏最後の国鉄型電車」は、JR南武支線に走る山手線で活躍した205系

205系

「首都圏最後の国鉄型電車」ながら、今や不定期の運用で、風前の灯となっているのが、尻手駅〜浜川崎駅(神奈川県川崎市)を結ぶJR南武支線に走る国鉄205系電車。昭和60年から山手線などに投入され、山手線での引退後に改造され、2両編成での運用で南武支線に投入されています。

鉄道ファンが熱い視線を送る南武支線205系

山手線などで活躍した車両で、なじみの人も多い205系ですが、2024年3月16日のダイヤ改正で、205系が鶴見線から撤退、現役で活躍するのはJR東日本エリアでは仙石線と南武支線のみとなっています。
その南武支線も以前は205系が3編成走っていましたが、新潟支社で余剰となったE127系を転属させ、205系2編成に置き換えたため、現在では1編成に減ってしまい、まさに風前の灯火に。

南武支線に唯一残される205系ワ4編成は、205系の中では初期車に当たり、昭和60年に山手線に投入された車両のひとつ。
国鉄が分割民営化され、JR東日本が誕生したのは昭和62年4月1日、つまりは、現役で生き残る「首都圏最後の国鉄型電車」も首都圏最後に投入された国鉄通勤形車両ということに。

南武支線で唯一生き残るモハ205形から改造された制御電動車クモハ205-1003、モハ204形から改造された制御電動車クモハ204-1003でユニットを組んでいます。

令和6年7月13日には、鉄道ファン向けに南武支線205系2編成(2両×2編成の連結状態)を使用した撮影会を鎌倉車両センター中原支所で実施するなど、JR東日本も「南武支線ではE127系の運転が開始されてから、205系の運転も減り、見る機会も少なくなりました。そんな、長年南武支線を支えた205系を使用した撮影イベントを南武支線ではめったにお目にかかれなかった205系同士の連結状態で開催させていただきます」とPRするので、205系に対する鉄道ファンの熱い視線がよくわかります。

なじみのある歴代の山手線、左は103系、中央が205系、右はE231系
山手線時代の205系、南武支線ではライトもLEDに変わっています
「首都圏最後の国鉄型電車」は、JR南武支線に走る山手線で活躍した205系
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