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せきかわ歴史とみちの館

せきかわ歴史とみちの館

新潟県岩船郡関川村下関(しものせき)にある、米沢街道と、川湊として荒川の舟運の拠点だった下関宿に建つミュージアムが、せきかわ歴史とみちの館。鎌倉時代の初め、現在の関川村上関に桂関(かつらのせき)と呼ばれた関所が置かれたことが、地名、そして繁栄の由来になっています。

日本海と内陸の交流拠点、関川村の歴史を紹介

日本海側(荒川河口)から内陸・出羽国(現・山形県)へと、下関を経て様々な文化が伝搬したのです。
古代には、荒川沿いの道を通って、内陸に石器や土器の製作法が伝わり、仏教、稲作が伝播したのです。
下関宿に渡邉邸など、豪商の家が残るのは、荒川舟運の拠点だったから。
荒川河口の荒川三湊(あらかわさんそう)と呼ばれる海老江(天領/年貢米の搬出)、塩谷湊、桃崎浜湊から、出羽・米沢藩の藩米、西国などから北前舟で運ばれた品々が運ばれ、陸揚げされていました。
米沢など内陸へは、この下関宿から陸路で運んだため、物流の拠点として繁栄しました。
渡邉家などは、酒造業をも営み、製造した酒を荒川舟運で搬出したのです。

せきかわ歴史とみちの館の建物は、国の重要文化財「渡邉邸」をイメージして建てられた石置木羽葺屋根撞木(いしおきこばぶきやねしゅもく)造りで、内部には荒川舟運で栄えた関川村の歴史を紹介。

渡邉邸所蔵の宝物、毎年8月に行なわれる『えちごせきかわ大したもん蛇まつり』使用の竹とワラで作った大したもん蛇の頭(The world longest snake made of straw and bamboo=「竹とワラで作られた世界一長い蛇」としてギネス世界一に認定)なども展示されてします。

町並み散策を目的にする人なら、渡邉邸、佐藤邸、津野邸などが現存する18世紀の下関宿の町並みの紹介は必見です。
入口付近に展示されている甲冑は、試着も可能。

また、芝生広場には関川村の檜(ヒノキ)で作ったツリーハウス「つりーほーむ」、ターザンブランコや滑り台、バンブー迷路などを配し、ファミリーに好評です。

せきかわ歴史とみちの館
名称 せきかわ歴史とみちの館/せきかわれきしとみちのやかた
所在地 新潟県岩船郡関川村下関1311
関連HP 関川村自然環境管理公社公式ホームページ
電車・バスで JR越後下関駅から徒歩7分
ドライブで 日本海東北自動車道荒川胎内ICから約15km
駐車場 10台/無料
問い合わせ せきかわ歴史とみちの館 TEL:0254-64-1288/FAX:0254-64-0300
掲載の内容は取材時のものです。最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。

渡邉邸

新潟県岩船郡関川村下関にある豪商・豪農の家が渡邉邸(わたなべてい)。新発田(しばた)と出羽国・米沢(よねざわ/現・山形県米沢市)を結ぶ米沢街道(越後街道)の宿場町、越後下関(えちごしもせき)。荒川舟運の拠点としても栄えた地で、渡邉家は廻船業

佐藤邸

新潟県岩船郡関川村にある国の重要文化財に指定される古民家が、佐藤邸。津野邸の西、旧米沢街道に面した旧家で、屋号は古関屋。現存する建物は明和2年(1765)年の築。かつては村の庄屋を務め、渡邉家に次ぐ大地主だった邸宅(豪農の家)です。非公開な

東桂苑

新潟県岩船郡関川村下関(しものせき)、米沢街道・下関宿に面した渡邉邸の東、上関(荒川)寄りにある渡邉家の分家だった邸宅が東桂苑(とうけいえん)。明治38年に建築された木造2階建て入母屋造りの母屋が現存、関川村自然環境管理公社が管理公開してい

津野邸

「18世紀の街並み」をPRする新潟県関川村。米沢街道の宿場町(下関宿)、荒川舟運の拠点として発展した越後下関(えちごしものせき)にある豪商の家が、津野邸。公開される豪商・豪農の家「渡邉邸」(国の重要文化財)のすぐ西に隣接する茅葺き屋根の商家

 

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