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地獄極楽小路

地獄極楽小路

新潟県新潟市中央区、新潟の旧市街にある路地が地獄極楽小路。道の両側は黒塀と赤レンガで、黒塀側が極楽、赤レンガが地獄。というのも黒塀は、高級料亭「日本料理 行形亭」(いきなりや)、赤レンガは新潟刑務所のレンガ壁の名残り。かつては細い路地を隔てて料亭と刑務所という関係だったのです。

かつては料亭と刑務所を隔てた路地

料亭があるのは、一帯が長岡藩領新潟町という湊町として栄えていたから。
信濃川舟運、そして北前船、さらに明治元年11月19日(1869年1月1日)の新潟開港で、日本海側随一の都市として繁栄していました。

弘化2年(1845年)、牢屋敷が築かれ、明治元年、西大畑町に移転して徒刑場に、明治5年に監獄署、明治21年新潟監獄、そして大正11年に新潟刑務所となりましたが、昭和46年に山二ツ(現・新潟市江南区)に新潟刑務所が移転したことで、刑務所の跡地は現在、西大畑公園、新潟市美術館になっています。

一帯はかって祇園のように賑わった地で、今も行形亭(いきなりや)、かき正、有明、大丸、やひこ、鍋茶屋と歴史ある料亭も残され、当然、古町(花街)の古町芸妓は今も健在。

行形亭には、「新潟市監獄所隣り 行形亭」という宛先で届いた京都の洋画家からの手紙も残されています。

周辺には旧齋藤家別邸、北方文化博物館新潟分館、旧日銀新潟支店長役宅を再生した砂丘館などがあり、新潟の歴史散歩には必踏の地になっています。

地獄極楽小路
名称 地獄極楽小路/じごくごくらくこうじ
所在地 新潟県新潟市中央区西大畑町573地先
電車・バスで JR新潟駅からタクシーで10分
ドライブで 北陸自動車道新潟西IC、磐越自動車道新潟中央ICから約8km
駐車場 周辺の有料駐車場を利用
掲載の内容は取材時のものです。最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。

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