新潟県上越市五智にある越後国一の宮となる古社が居多神社(こたじんじゃ)。上越市は越後国の国府があった地で、越後国府に流罪となった親鸞も居多神社に最初に参拝したと伝えられています。居多神社は「気多神」を祀る神社と推測され、出雲勢力の北陸地方への進出を物語る社となっています。
大国主命と沼河比売命の関係から縁結びのパワースポットとも
祭神は大国主命(おおくにぬしのみこと)、沼河比売命(ぬながわひめのみこと)、建御名方命(たけみなかたのみこと)、事代主命(ことしろぬしのみこと)。
『古事記』には、大国主命が高志国(越の国)の沼河(糸魚川と推測されています)に住む沼河比売を妻にしたと記されているので、出雲の神様が越の国の女神を后にしたという風に読み取れます。
建御名方命は、諏訪大社の祭神でもあり、大国主命と沼河比売命の間に生まれた神とも。
慶応2年(1866年)までは北西に1kmほどの身輪山(みのわやま)に鎮座していましたが、海岸侵食で崩落。
明治12年に現社地に遷座しています。
越後国分寺もどこにあったのか定かでありませんが、やはり海岸にあって崩落したという説もあります。
延長5年(927年)編纂の『延喜式神名帳』にも居多神社と記載されています。
中世に越後国守護の上杉家に尊崇され、越後国一の宮とされています。
戦国時代には上杉謙信の跡目争いなどの戦火で社殿を焼失しています。
現在地に遷座した際の社殿は、明治35年の火災で消失。
その後、仮社殿でしたが平成20年に本社殿が再建されています。
居多神社 | |
名称 | 居多神社/こたじんじゃ Kotajija Shrine |
所在地 | 新潟県上越市五智6-1-11 |
関連HP | 上越観光コンベンション協会公式ホームページ |
電車・バスで | JRえちごトキめき鉄道直江津駅から徒歩25分。または、頸城バスで5分、国分寺裏門下車すぐ |
ドライブで | 北陸自動車道上越ICから約6.6km |
駐車場 | 30台/無料 |
問い合わせ | 居多神社 TEL:025-543-4354 |
掲載の内容は取材時のものです、最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。 |
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