全国唯一、新幹線の駅がある村といって、ピンと来る人は少ないのでは。それが東北新幹線・新白河駅のある福島県西郷村(にしごうむら)。「東京にも通える」、「東京での仕事と田舎暮らしが両立できる」と移住する人も増えているという村ですが、積極的に「新幹線の駅がある村」をPRしているわけではありません。
意外にも西郷村は「新幹線の駅がある村」をPRしていない!
新白河駅には、在来線の東北本線の駅もあり、在来線の乗り換え駅としても機能しています。
昭和19年10月11日に東北本線の磐城西郷信号場として開設、昭和34年4月7日、磐城西郷駅(いわきにしごうえき)が開業した駅です。
昭和57年6月23日、東北新幹線開業時に新白河駅と改名され、初めて「みどりの窓口」が設置されました。
つまりは、列車交換(すれ違い)のための信号場、駅に昇格、ついに新幹線駅にという出世街道を歩んだ珍しい駅。
白河市などの玄関駅ですが、1日平均乗車人員は、定期以外を含めても在来線のほうが多いのが現状です。
西郷村住民バス、白河市循環バス「こみねっと」が発着するほか、JRバス関東の白棚線(磐城棚倉駅方面)、福島交通の白河の関、新甲子温泉方面行きの路線バスが発着しています。
西郷村住民バスが西口(高原口・西郷村側)、白河市循環バス「こみねっと」は東口(正面口・白河市側)というのも、その位置関係から。
西郷村HPの「村の概要・紹介」を見ても、新幹線に関しては「村の基幹産業は、旧来、稲作を中心とする農業であったが、東北自動車道白河IC及び東北新幹線新白河駅の村内設置に伴い進出企業も増え、第二次、第三次産業就業者が多数を占める構造となってきた」という客観的な解説があるだけ。
西郷観光協会のパンフレットでも「さわやか高原公園都市」はPRされていても、「新幹線の駅がある村」に゙関してはまったく強調されていません。
温泉ファンには源泉かけ流しの一軒宿「大黒屋」で有名な甲子温泉(かしおんせん)、ブナの原生林に囲まれた静かな温泉地として人気の新甲子温泉がある村といえばピンとくるかもしれません。
避暑や保養にも絶好の地なので、一度「新幹線の駅がある村」を探訪するのもおすすめです。
全国で一つだけ、「新幹線の駅がある村」が! | |
所在地 | 福島県西白河郡西郷村道南東114 |
場所 | 新白河駅 |
掲載の内容は取材時のものです。最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。 |
最新情報をお届けします
Twitter でニッポン旅マガジンをフォローしよう!
Follow @tabi_mag