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八方尾根自然研究路

八方尾根自然研究路

長野県白馬村、ハイライトである八方池(はっぽういけ)から白馬三山の見事な眺望が楽しめるのが、八方尾根自然研究路。八方アルペンラインを乗り継いだ第1ケルンから石神井ケルン、第2ケルン、八方ケルンを経て第3ケルンのある八方池(標高2060m)まで、片道1時間30分のトレッキングで、周囲は高山植物咲き乱れる別天地です。

雲上の別天地、八方尾根を歩く

八方池は、白馬岳(2932.3m)、杓子岳(しゃくしだけ/2812m)、鑓ヶ岳(やりがたけ/2903.2m)の白馬三山、そして不帰嶮(かえらずのけん)と青空が湖面に映える美しい池で、登りの疲れも忘れさせてくれます。

起点となるのは八方アルペンラインを乗り継いだ第1ケルン(グラードクワッドリフトの終点)。
少し登れば村営「八方池山荘」があり、食堂も営業するほか、宿泊も可能(ただし山小屋スタイルです)。

コース途中には小石が浮くザレ場もあり、足元には注意が必要。
さらに初夏には雪渓の残る場所もあるので足回りはしっかりと。
また、高山植物の種類が多いのでハンディタイプの図鑑などを持ち歩くといいでしょう。

八方ゴンドラリフトアダム終点のうさぎ平テラス(駅舎) ではレストランも営業し、喫茶、食事を楽しむことができます。

注意したいのは入山時刻。
太平洋高気圧に覆われた夏山シーズンには、午前中のほうがガス(霧)に包まれることが少ないので、なるべくなら白馬村周辺に宿泊し、午前中の早い時間に八方池に到達するようなプランニングを。
夏雲の日変化により午後は、八方池はガス(霧)に包まれることが多く、夕方には雷の可能性もあります。

八方尾根の蛇紋岩に注目!

八方尾根は八方池で2060mという2000mクラスの標高なのにアルプスの稜線に咲く花が観察できるのは、地質が超塩基性の蛇紋岩(じゃもんがん)だから。
八方尾根では標高1680mの黒菱平から2130m付近まで、高山性の植物群落が繁茂していますが、標高2130mより上部になると、標高がさらに高くなるにもかかわらずダケカンバ林になる「逆転現象」が起きるのは2130mから上部は蛇紋岩でないから。
八方尾根自然研究路は、「一木一石たりとて動かせない」という、国立公園の特別保護地域を歩くことになるので、環境保護にも十分な配慮が必要。

北アルプス白馬連峰は、姫川沿いに通る糸魚川−静岡構造線の西縁。
八方尾根は、地底深くのマントルと、水が反応して形成された蛇紋岩が地殻変動で地上に現れた希少な場所なのです。
日本でこうした蛇紋岩帯が地表に現れるのは、糸魚川−静岡構造線沿いの数ヶ所のほかに、北海道日高のアポイ岳、尾瀬の至仏山、谷川連峰の一部、奥三河・奥浜名湖などに限られ、八方尾根ほど広い範囲で蛇紋岩が地表に現れている場所はほかにありません。
また、この蛇紋岩帯から湧き出した水素含有量が多い温泉が、強いアルカリ性を示す白馬八方温泉なのです。

八方池に映る不帰嶮(かえらずのけん)
八方尾根自然研究路
名称 八方尾根自然研究路/はっぽうおねしぜんけんきゅうろ
所在地 長野県北安曇郡白馬村北城
関連HP 八方アルペンライン公式ホームページ
電車・バスで JR白馬駅から松本電鉄バス八方行き、猿倉行きで5分、八方下車、徒歩10分の八方駅から八方アルペンラインのゴンドラリフト、リフトで第1ケルンへ
ドライブで 長野自動車道安曇野ICから約50kmで八方第3駐車場
駐車場 八方第3駐車場(200台/無料)・八方コンドラ駅有料駐車場(155台/有料)
問い合わせ 八方インフォメーションセンター TEL:0261-72-3066
掲載の内容は取材時のものです。最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。

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長野県北安曇郡白馬村、山麓の八方から、八方尾根の第1ケルンまで上る八方アルペンライン(八方ゴンドラリフト「アダム」、アルペンクワッドリフト、グラートクワッドリフト)のうち、最初に乗車するのが、スイスアルプスのような雰囲気を味わうことができる

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長野県北安曇郡白馬村、山麓の八方から、八方尾根の第1ケルンまで上る八方アルペンライン(八方ゴンドラリフト「アダム」、アルペンクワッドリフト、グラートクワッドリフト)のうち、2番目に乗車するのがアルペンクワッドリフト。兎平と高山植物咲く黒菱平

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