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黒崎砲台跡

黒崎砲台跡

長崎県壱岐市郷ノ浦町、壱岐の人気スポット猿岩近くにある昭和8年完成の砲台の跡が黒崎砲台跡。昭和3年から6年の歳月を費やし、対馬海峡を通過する艦船を攻撃するために戦艦「土佐」または巡洋戦艦「赤城」の主砲が据えられた砲台ですが、実戦で使用されることなく終戦後に破却されています。

東洋一の破壊力を誇った砲台の跡

第一次世界大戦後のワシントン軍縮会議で、主力艦の保有トン数を、米英50万トン、日本30万トン、仏伊17万5000トン、さらに主砲は16インチ以下と決まりました。
条約会議開催までに完成していない艦は廃艦になり、加賀型戦艦の2隻(加賀、土佐)、天城型巡洋戦艦4隻(天城、赤城、高雄、愛宕)が建造中止に。
「赤城」は航空母艦に改装されたため、一番砲塔が転用されたのです(「土佐」の主砲という説も)。


「砲塔四十五口径四十糎加農」(陸軍での名称)、つまり口径41cmのカノン砲2門を備えた砲台で、砲身の長さ18m、弾丸の重さ1t、最大射程距離35kmで、「東洋一」の射程距離と破壊力を誇っていました。
的山大島砲台(未整備)とともに壱岐要塞を形成し、同じような砲台は68km離れた対馬にも造られ(対馬要塞)、対馬海峡を通る軍艦を射程に。

海上から見えないよう、猿岩近くの小高い丘をくり抜いて築かれたもので(国土地理院の地形図からもまったくわかりません)、地下7階建ての要塞になっていました。

黒崎砲台跡
名称 黒崎砲台跡/くろさきほうだいあと
所在地 長崎県壱岐市郷ノ浦町新田触870地先
関連HP 壱岐市観光連盟公式ホームページ
ドライブで 郷ノ浦港から約11km
駐車場 10台/無料
問い合わせ 壱岐市観光連盟 TEL:0920-47-3700
掲載の内容は取材時のものです。最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。

猿岩

長崎県壱岐市郷ノ浦町、壱岐の人気スポットのひとつが猿岩。高さ45mという玄武岩の海蝕崖で、地形図には柱ヶ本と併記されているのは、壱岐島誕生の神話で、海に漂う島を8本の柱で係留したうちの1本という伝承があるから。猿(猿岩)とキスシーンを撮影で

御崎砲台跡

佐賀県平戸市、平戸島から生月大橋で渡った生月島(いきつきしま)の最北端、大バエ灯台と、その手前、塩俵の断崖の間、壱岐水道・対馬海峡の防衛のため、第二次世界大戦時に築かれた砲台の跡が、御崎砲台跡(みさきほうだいあと)。壱岐要塞(いきようさい)

 

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