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長崎電気軌道・明治電車168号

長崎電気軌道・明治電車168号

長崎県長崎市、長崎市街を走る路面電車の長崎電気軌道。浦上車庫(長崎市大橋町)の奥に、ひっそりと出番を待つレトロな電車が、明治電車168号です。明治44年5月に川崎造船所で製造、九州電気軌道の23号としてデビューした車両で、ボギー車としては国内最古の木造路面電車となっています。

現在は年3回ほど特別運行を実施し、動態保存

西日本鉄道の母体で、北九州市域で運行していた九州電気軌道が明治44年に導入、昭和17年に5社合併で西鉄北九州線となり、その後、福岡市内線に転属。
昭和34年2月に西鉄から長崎電気軌道が譲り受けたもので、昭和43年のワンマン運行開始までは第一線で活躍し、昭和48年2月頃までは、朝のラッシュ時の増発として使用されましたが、現在はイベント時などに登場しています。
これまでの走行距離は地球9周分に相当するという36万159kmにも及びます。

アメリカ製の大きな車輪が特徴ですが、これは導入時に路面電車であると同時に、スピードが要求される都市間電車としての運行が行なわれたため、車輪直径が838mmと大型に(一般車両は直径660mm)。
採光用に二段屋根(ダブルルーフ)が採用されるのも明治時代を偲ばせてくれます。
定員は、66名(座席28名・立席38名)。

運転士は立って運転、車掌が合図のベルを鳴らしたりするという車掌が乗務する昔ながらツーマン運行です。
長崎電気軌道では動態保存を目指しているため、現在でも「路面電車の日」(6月10日)、「鉄道の日」(10月14日)、開通記念日(11月16日)など年3回ほどの特別運行が行なわれています(運転日に関しては長崎電気軌道のHPを参照)。

長崎電気軌道・明治電車168号
名称 長崎電気軌道・明治電車168号/ながさきしでん・めいじでんしゃ168ごう
所在地 長崎県長崎市
関連HP 長崎電気軌道公式ホームページ
問い合わせ 長崎電気軌道 TEL:095-845-4111/FAX:095-843-2609
掲載の内容は取材時のものです。最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。

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