岡山県瀬戸内市邑久町本庄にある夢二郷土美術館(本館・岡山市)の分館が、夢二生家記念館・少年山荘。憂いを秘めた女性の絵を得意とし独特の世界を作りあげた、大正浪漫の叙情画家・竹久夢二は明治17年、邑久村本庄に生誕。夢二が15歳(数え年16歳)まで過ごした生家がそのままの状態で保存されています。
竹久夢二の生家に美術館収蔵作品を展示!
昭和45年に夢二郷土美術館分館「夢二生家」として公開された施設(当時の本館は岡山市西大寺)。
昭和54年には、両備檉園記念財団発足を受け、夢二生誕95年を記念して、「夢二生家」周辺を公園として整備し、夢二が設計して建てたアトリエ付き住居「少年山荘」を復元、公開しています。
平成31年に、「夢二生家」と「少年山荘」をリニューアルし、「夢二生家記念館・少年山荘」となっています。
「夢二生家記念館」は、竹久夢二の生家に作品を展示して公開したアート施設。
昔ながらの茅葺き屋根の民家で、竹久夢二は15歳(数え年16歳)で兵庫県神戸尋常中学校(現・兵庫県立神戸高等学校)に進学するまでここで暮らしていました。
夢二の落書きも残っているのが微笑ましい限り。
館内はふるさとをテーマにした所蔵作品を、季節ごとに展示。
主屋に隣接した納屋は、展示室兼ミュージアムショップ&カフェ「椿茶房」で、オリジナルの夢二グッズの購入ができるほか、京都の和菓子作家・杉山早陽子さんが、夢二作品をイメージして考案した季節の和菓子や抹茶を味わうことができます。
生家の近くに建つ「少年山荘」は、大正13年、夢二が自ら設計し東京府松沢村松原(現・東京都世田谷区松原)に建てたアトリエ兼住居(洋風建築)を復元したもの(竹久夢二唯一の建築作品)。
短歌や叙情詩でも才能を発揮した夢二の「山静かにして太古に似たり。日の長きこと少年の如し」という一文からこの名が付いたものです。
館内では夢二の人生・音楽・デザインをテーマにした展示が行なわれています。
夢二生家記念館・少年山荘 | |
名称 | 夢二生家記念館・少年山荘/ゆめじせいかきねんかん・しょうねんさんそう |
所在地 | 岡山県瀬戸内市邑久町本庄1922 |
関連HP | 夢二郷土美術館公式ホームページ |
電車・バスで | JR邑久駅から両備バス牛窓・虫明行きで7分、夢二生家前下車、すぐ |
ドライブで | 岡山ブルーライン邑久ICから約1km |
駐車場 | 10台/無料 |
問い合わせ | 夢二生家記念館・少年山荘 TEL:0869-22-0622 |
掲載の内容は取材時のものです。最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。 |
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