備中松山藩5万石の城下町、備中高梁(びっちゅうたかはし)。一帯9ha(全長550m)は岡山県指定の町並み保存地区「石火矢町ふるさと村」に指定されています。武家屋敷としての面影を深くとどめる石火矢町(いしびやちょう)と、高梁キリスト教会や藩校・有終館(ゆうしゅうかん)跡などのある紺屋川美観地区の2つの地域で構成されています。
臥牛山南麓に広がる備中松山の城下町と紺屋川沿いの美観地区
「石火矢町ふるさと村」のうち、石火矢町は、江戸時代には上ノ中丁と称し、中級武士の武家屋敷が建ち並んでいたエリア。
白壁土塀の長屋門や、武家の表門が続く家並みで、旧折井家、旧埴原(はいばら)家は武家屋敷館として公開。
旧折井家は天保年間(1830年~1844年)に建てられた160石ほどの中級武士の邸宅ですが、漆喰の美しい書院造りの母屋と長屋門、中庭は当時のまま。
庭に面して鎧や兜などを展示する資料館も併設されています。
「石火矢町ふるさと村」は、映画『男はつらいよ』シリーズの第8作『男はつらいよ 寅次郎恋歌』(昭和46年公開)と第32作『男はつらいよ 口笛を吹く寅次郎』(昭和58年)のロケ地で、上房郡役所(じょうぼうぐんやくしょ)の正門を移築した岡村邸が主人公・車寅次郎(渥美清)の義弟・諏訪博(前田吟)の実家として登場しています。
ちなみに、石火矢は、南蛮渡来の大口径の鉄砲のこと。
一帯には鉄砲組などの足軽隊がいたことが推測されるのです。
石火矢町ふるさと村 | |
名称 | 石火矢町ふるさと村/いしびやちょうふるさとむら |
所在地 | 岡山県高梁市石火矢町 |
関連HP | 高梁市観光協会公式ホームページ |
電車・バスで | JR備中高梁駅から徒歩20分 |
ドライブで | 岡山自動車道賀陽ICから約9km |
駐車場 | 武家屋敷館駐車場(7台/無料)・高梁市観光駐車場(15台/有料) |
問い合わせ | 武家屋敷・旧折井家 TEL:0866-22-1480 |
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