岡山県岡山市中にある竹久夢二の美術館が、夢二郷土美術館本館。美人画で一斉を風靡した竹久夢二(たけひさゆめじ)の郷土は、岡山県邑久郡本庄村(岡山県瀬戸内市邑久町)。その夢二の生誕100周年を記念して昭和59年に移転開館した美術館です。瀬戸内市には分館の夢二生家記念館・少年山荘があります。
竹久夢二の繊細な肉筆画を鑑賞
岡山後楽園の北、旭川が流れる蓬莱橋(ほうらいばし)のたもと(北詰)にあり、赤レンガの外観で、とんがり屋根の上には風見鶏がのった愛らしい建物が目印。
当時、両備バス社長だった松田基(まつだもとい)氏が大阪駅構内の古本屋で竹久夢二の作品「加茂川」、「女」に出会い購入したのがきっかけで、以後、竹久夢二の作品を蒐集。
昭和41年に、両備グループの創始地(明治43年7月31日、西大寺軌道株式会社として創設)である岡山市西大寺に夢二郷土美術館を創設。
昭和45年には生家を整備し、夢二郷土美術館 分館「夢二生家」として公開。
昭和59年、夢二生誕100年を記念して、西大寺から岡山後楽園の隣接地に本館を移したものです。
美術館の設計は、日本工芸館、大原美術館分館、倉敷国際ホテル、倉敷アイビースクエア、大佛次郎記念館、神奈川近代文学館にも携わった浦辺鎮太郎(うらべしずたろう)です。
平成29年に岡山出身のデザイナー・水戸岡鋭治氏のデザイン監修で大幅リニューアルが行なわれています。
竹下夢二は抒情的な美人画で有名ですが、夢二郷土美術館では「立田姫」、「秋のいこい」、「加茂川」などの竹久夢二の随一の肉筆画コレクションを有し、挿絵や詩文が紹介された雑誌などの資料も含めて約2000点を所蔵し、常時100点ほどが展示しています。
年数回の企画展も開催。
なお、別館の夢二生家記念館でも年に4回、四季をテーマにした展示で、30点ほどを展示しています。
ミュージアムショップ&カフェ〈art cafe 夢二〉は、水戸岡鋭治氏が第6展示室を「夢二との時空を超えたコラボレーション展示空間」として再生したもの。
夢二のデザインや木版画を配し、家具などすべて水戸岡氏がデザインで、夢二が好んだレーズン入りの焼き菓子・ガルバルジィを再現したセットなどが用意されています。
ミュージアムショップ&カフェ〈art cafe 夢二〉のみの外来利用も可能です(美術館入館料は不要です)。
夢二郷土美術館 本館 | |
名称 | 夢二郷土美術館 本館/ゆめじきょうどびじゅつかん ほんかん |
所在地 | 岡山県岡山市中区浜2-1-32 |
関連HP | 夢二郷土美術館公式ホームページ |
電車・バスで | JR岡山駅から岡電バス・両備バス後楽園方面行きで15分、夢二郷土美術館前下車 |
ドライブで | 山陽自動車道岡山ICから約8km |
駐車場 | 10台/無料 |
問い合わせ | 夢二郷土美術館 本館 TEL:086-271-1000/FAX:086-271-1730 |
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