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ギネス認定「世界最古の宿」が南アルプスの深山幽谷に!

慶雲館

山梨県南巨摩郡早川町、南アルプス白峰三山の北岳、間ノ岳を源流とし、白鳳渓谷を通り南下する野呂川が、西農鳥岳を源流とする荒川と合流し、早川となった地に湧くのが西山温泉です。その西山温泉の「慶雲館」は、慶雲2年(705年)開湯で、ギネスが認定する「世界最古の宿」となっています。

1300年超、53代の歴史をギネスが認定

The oldest hotel is the Nishiyama Onsen Keiunkan in Yananashi, Japan, a hot-spring hotel,which has been operating since 705 AD.

これが2011年のGuinness World Records(ギネス世界記録)の認定証の全文。

慶雲2年(705年)、狩猟を行った藤原真人(ふじわらのまひと=藤原鎌足の子、遣唐使で入唐、帰国後出家)が、狩猟を行った際に温泉を湧くのを発見、以来、当主の川野健治郎さんに至るまで、53代に渡って、温泉宿を営んできたということに。

ただし、川野さんも藤原真人という都人がはるばる南アルプスの山中まで訪れるというのは考えづらいことから、「ある程度、ロマンと考えています」と語りますが、分家に古くからある墓石に和銅4年(711年)の年号などが刻まれていたことから、ギネス認定に至ったのだとか。

早川沿いにあるという立地から、度重なる洪水の被害にあい(昭和に入ってからでも4回の大水害に遭遇)、蔵なども流出していることから古記録は残されていないのです。

口伝も戦国時代以降のことで、湯治場として使われ、天文年間(1532年〜1555年)には武田信玄も来湯、家宝として残される湯王大権現に銅鑼(どら)は、信玄の家臣・武田二十四将の一人、穴山梅雪の奉納です。

西山温泉は、北アメリカプレートと西側にあるユーラシアプレートとの境界、しかも糸魚川-静岡構造線の真上ということで、もの凄い勢いで温泉が自噴。
その湯量は毎分1600リットル、湯温は52度、「世界でも類をみない良質な温泉で、これもまたギネス級の泉質」(慶雲館)とPRしています(現在は減圧弁を使ってそのうちを400Lのみを館内で使用)。
温泉のお湯はもちろん、シャワー、給湯、部屋の蛇口から出る水もすべてこの源泉なので、温泉ファンには大人気の宿となっているのです。

ちなみに慶雲館がギネス記録となる前は(慶雲館が申請する以前)、石川県小松市・粟津温泉にある旅館 「法師」が養老2年(718年)創業で、世界最古と認定されていました。

料理長が腕を振るう深山会席も人気
自噴する温泉
ギネス認定「世界最古の宿」が南アルプスの深山幽谷に!
名称 慶雲館/けいうんかん
所在地 山梨県南巨摩郡早川町西山温泉
関連HP 慶雲館公式ホームページ
電車・バスで JR身延駅からタクシーで1時間。または、身延駅送迎バス(要予約)
ドライブで 中部横断自動車道下部温泉早川ICから約34km
駐車場 50台/無料
問い合わせ 慶雲館 TEL:0556-48-2111/FAX:0556-48-2611
掲載の内容は取材時のものです。最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。

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