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辺戸岬

辺戸岬

沖縄本島最北端の岬が、国頭村(くにがみそん)の辺戸岬(へどみさき/沖縄県の最北端は、久米島町の硫黄鳥島)。快晴の日には大海原のはるかかなた22km先に与論島(鹿児島県)を眺望するビューポイントです。昭和47年の本土復帰前には沖縄はアメリカの施政権下でしたが、当時は眼前の海(北緯27度線)に国境があったことに。

沖縄本島最北端の岬

やんばる国立公園に指定される辺戸岬は、琉球石灰岩特有のカルスト地形で、海食崖が発達しています。
岬突端は東シナ海と太平洋に洗われた20mの断崖で眺望も抜群。
石灰岩の台地上には、カレンフェルト(石灰岩石柱)、ドリーネ(石灰岩が浸食された凹地)なども点在し、園路で岬を探勝できるようになっています。
辺戸岬灯台は岬の南西1kmほどの海岸にあり、灯台のない突端に。

復帰前には毎年4月28日、この岬と与論島で篝火(かがりび)を焚き、本土復帰を訴えたという歴史があり、昭和47年の沖縄返還に際して建立された「日本祖国復帰闘争碑」も立っています。

岬一帯はサンゴ礁がベースとなったカルスト地形のため、鍾乳洞もあり、日本でも数少ない水中鍾乳洞(2万年ほど前に海中に沈んだ鍾乳洞)の辺戸岬ドーム(宜名真海底鍾乳洞)は、ダイビングスポットとして注目されています。

辺戸岬入口にある宇佐浜遺跡(うざはまいせき)からは、琉球縄文土器時代後期に属する壺形尖底土器も出土し(本土の繩文時代末あるいは弥生時代初期に相当する時代の遺跡)、国の史跡に。

辺戸岬
名称 辺戸岬/へどみさき
所在地 沖縄県国頭郡国頭村辺戸973
関連HP 国頭村公式ホームページ
電車・バスで 名護バスターミナルから琉球バス・沖縄バス辺土名線辺土名バスターミナル行きで1時間15分、辺土名バスターミナルで乗り換え琉球バス・沖縄バス奥線奥行きで38分、辺戸岬入口下車、徒歩5分
ドライブで 沖縄自動車道許田ICから約55km
問い合わせ 辺戸岬観光案内所 TEL:0980-43-0977
掲載の内容は取材時のものです。最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。

茅打ちバンタ

沖縄本島の北端、沖縄県国頭村(くにがみそん)、宜名真(ぎなま)の北西の海岸に位置する高さ70mの石灰岩の断崖が茅打ちバンタ。バンタは沖縄方言で、崖を意味し、束ねた茅(かや)をこの断崖の上から落とすと、海から吹き上がる強風で、バラバラになった

宇佐浜遺跡

沖縄県国頭郡国頭村、沖縄本島最北端の辺戸岬(へどみさき)の付け根にある遺跡が、宇佐浜遺跡(うざはまいせき)。沖縄貝塚時代中期(2400年~2100年前、縄文時代晩期)の遺跡で、貝塚、住居跡が発掘され、口縁部が肥厚した壺型土器(宇佐浜式土器)

義本王の墓

 沖縄県国頭郡国頭村、沖縄本島北端の辺戸岬近くの国道58号脇にある史跡が、義本王の墓(ぎほんおうのはか)。義本王とは沖縄最初の実在王統・舜天(しゅんてん)の孫に当たる人物で、1249~1259年に在位した王。『中山世譜』など琉球の

大石林山

沖縄県国頭郡国頭村(くにがみそん)、沖縄本島最北端に位置する辺戸岬(へどみさき)は、カルスト地形と急崖、奇岩群からなる景勝地が、大石林山(だいせきりんざん)。半島中央の辺戸御嶽と呼ばれる標高150m~200mのカルスト台地を公園のように整備

 

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