沖縄県宮古島市、宮古島の北西1.5kmの海上に位置し、池間大橋で結ばれた池間島の中央部にある湿原が、池間湿原。少し意外ですが、面積38haを有する沖縄県最大の湿原(島の面積290haの13%)。もともとは海峡だった場所ですが、それが塞がって湿原化したものです。
沖縄県最大の湿原は、かつては海峡だった!
池間島の中央部には南北に細い海峡(水路)があり、漁業資源にも恵まれた場所でした。
明治時代に海峡の北側が砂の堆積でふさがって「イーヌブー」(北の入江)と呼ばれる入江となり、大正13年〜昭和9年の工事で、南側の入江入口が二重の干拓堤防によって仕切られ、20haの干拓地と汽水域の沼地に変貌しました。
この干拓地がユニムイ(砂盛)と呼ばれたため、現在でも湿原はユニムイと称することがあります。
さらに昭和38年〜昭和57年に、池間漁港の浚渫土を使った埋め立てが行なわれ、入口付近は完全に海と遮断され、淡水化しました。
その後、田んぼなどに利用されていましたが、離農により、湿原化しています。
現在では環境省の「日本の重要湿地500」に選定されるほか、ガンカモ類、サギ類など、鳥の楽園化しているため「池間鳥獣保護区」として池間島全体が国の鳥獣保護区に指定されています。
池間湿原は簡単に立ち入ることはできませんが、池間湿原展望台が用意され、フナスクビーチの駐車場から車または徒歩でアクセスできます。
池間湿原 | |
名称 | 池間湿原/いけましつげん |
所在地 | 沖縄県宮古島市平良池間 |
ドライブで | 宮古空港から約22km |
掲載の内容は取材時のものです。最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。 |
最新情報をお届けします
Twitter でニッポン旅マガジンをフォローしよう!
Follow @tabi_mag