沖縄県宮古島市、宮古島の北端、西平安名崎の東4kmほどの海上に位置するのが、大神島(おおがみじま)。周囲2.23kmの島で、古くから、偉大なる神の島、恐れ多い神の島と崇められ、島全体が禁忌の扉に閉ざされてきた大神島だけに、大いなる自然が残されています。
偉大なる神の島なので、畏怖の念を忘れず探勝を
宮古島の島尻漁港から大神海運の「ウカンかりゆす」で15分、島の玄関口である大神漁港に着岸します。
その背後の高台にあるのが集落で、人口は30名を切って、過疎化が進んでいます。
島の最高点、標高74.7mに位置し、トゥンバラと称する高さ3.5mもの琉球石灰岩の巨石がある場所が、大神島遠見台。
国の史跡に指定される先島諸島火番盛(さきしましょとうひばんむい)のひとつで、17世紀半ばの1644年(尚質4年=尚質王の治世)頃、薩摩藩の支配下にあった琉球王府が薩摩藩の依頼を受け、異国船監視、中国への進貢船の航海状況などの報告ために設けた遠見番所のひとつです。
島を周回する道路は、時計回りに半周する海岸道路があるのみで、島の北端にはキノコ状の岩が林立する奇岩(ノッチ)と呼ばれる巨大転石群があります。
神が宿るといわれる大神島ですが、最高地点である大神島遠見台周辺には多数の御嶽(うたき)があるので、マナーを守って見学を(神聖な場所なのでむやみな立ち入りは控えましょう)。
大神島にが島人が大切に守ってきた伝統やルールが数多くあり、島人さえも禁足地となっている御嶽もあるため、島外の人は、ガイド同伴以外の場合は御嶽などに安易に近寄らないのが賢明。
5日間、秘儀が続く神事『ウヤガン』の際には入島は可能ですが、大神島遠見台などのある山中へは入ることはできません。
島尻漁港から大神海運の「ウカンかりゆす」は1日4往復運航するので、十分日帰りが可能です。
大神漁港の目の前には島で唯一の食堂「おぷゆう食堂」があるので、自慢の島料理とともに島の情報の入手を。
旧暦1月〜11月にかけて毎月開催される『ウヤガン』の際は、神事に携わる者以外は立ち入ることができない場所があることなど、アドバイスを貰えるでしょう。
島の探勝は、島の自然や民俗を理解するためにも「大神島のおじいの観光ガイド」(要予約)の利用がおすすめです。
大神島 | |
名称 | 大神島/おおがみじま |
所在地 | 沖縄県宮古島市平良大神 |
関連HP | 大神島自治会公式ホームページ |
電車・バスで | 宮古島・島尻漁港から定期船15分で大神島 |
問い合わせ | 大神島観光協会 TEL:0980-72-5350 |
掲載の内容は取材時のものです。最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。 |
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