沖縄県南城市玉城にある琉球文化と沖縄の自然を満喫できるテーマパークが、おきなわワールド。その中心的存在となっているのが日本六大鍾乳洞にも数えられる玉泉洞(ぎょくせんどう)です。全長5kmという長大な鍾乳洞で、そのうち890mが公開されています。洞内の温度は21度前後で一定。
沖縄本島随一の鍾乳洞を探勝
隆起サンゴ礁が主体の島である沖縄本島には石灰岩を浸食して誕生した鍾乳洞が大小合わせて2000ヶ所もあるといわれていますが(沖縄戦では島民が隠れた潜んだ場所、野戦病院などにも活用されました)、照明完備で気軽に探勝できる観光洞の筆頭が、この玉泉洞。
ウワーガー(宇和川)のガマ(壕・洞窟)ということで、ウワーガーガマと呼ばれていましたが、周囲はウワーガージャングルと呼ばれるジャングルで、その全貌は長らく不明でした。
昭和42年3月、龍河洞(高知県)を発見した愛媛大学学術探検部・山内平三郎さん(龍河洞を発見した日本の洞窟学・ケイビングのパイオニア、山内浩の息子)が調査を行ない、初めて長大なその全容が判明した鍾乳洞です(昭和47年には地底湖にダイブし、全長が5kmであることも突き止めています)。
沖縄が日本本土復帰した昭和47年、玉泉洞文化村(現・おきなわワールド)として観光洞としての営業が開始され、大石筍が林立する大広間「東洋一洞」、ロケットのような石柱「昇龍の鐘」などが見どころとなっています。
水流も豊富で、100万本以上はあるという鍾乳石も見事。
つらら石は3年に1mmというスピードで成長しています。
非公開エリアは研究用の保全エリアで、毎年1〜2回、保全を目的とした調査が行なわれているのだとか。
西側のガンガラーの谷(おきなわワールドの園外です)には、鍾乳石(男根石)が下がる珍珍洞(イキガ洞=命の誕生・成長を願う男性の洞窟)、満満洞(イナグ洞==良縁・安産への祈りがささげられる女性の洞窟)もありますが、珍珍洞(イキガ洞)は、ガンガラーの谷のツアーコース内なので、ツアーに参加すれば見学が可能。
満満洞(イナグ洞)は入洞できませんが、入口で良縁・安産祈願はできます。
日本三大鍾乳洞に数えられるのは一般的に、龍泉洞、龍河洞、秋芳洞の3洞で(全長とかは関係ありまあせん)、日本六大鍾乳洞は、あぶくま洞、球泉洞、玉泉洞の3洞を加えた俗称です。
玉泉洞(おきなわワールド) | |
名称 | 玉泉洞(おきなわワールド)/ぎょくせんどう(おきなわわーるど) |
所在地 | 沖縄県南城市玉城前川1336 |
関連HP | おきなわワールド公式ホームページ |
電車・バスで | 那覇空港から琉球バスで53分、玉泉洞駐車場下車、徒歩1分 |
ドライブで | 那覇空港自動車道南風原南ICから約7km |
駐車場 | 400台/無料 |
問い合わせ | おきなわワールド TEL:098-949-7421 |
掲載の内容は取材時のものです。最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。 |
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