大分県大分市、関さば、関あじのふるさとして知られる豊後水道が目の前に広がる、佐賀関半島の突端に位置する岬が、関崎(せきざき)。県内最古の灯台である、明治34年7月20日点灯の関埼灯台、豊後水道に浮かぶ島々、行き交う船などの大パノラマが広がる絶景地で、豊予海峡をはさんだ対岸には、佐田岬や四国連山を遠望する絶景の岬です。
佐賀関半島突端の岬には関埼灯台が建つ
豊後水道の中で水路が最も狭い部分が豊予海峡(関崎〜佐田岬/海峡幅14km、最大水深195m)。
速吸瀬戸(はやすいのせと)とも呼ばれる潮流の速い場所で、海の難所にもなっています。
その潮流の速さが、身が引き締まり脂ののった関さば、関あじを生み出しているのです。
佐田岬、佐賀関半島が海に突き出しているのは、実は日本最大の断層である中央構造線が通っているから。
岬の先端に建つ関埼灯台は、昭和45年に無人化されていますが、かつて灯台守は港のある佐賀関集落まで5kmの山道を2時間かけて歩く必要があり、職員の子供たちも通学が大変だったという話が残されています。
生活物資の調達は、小黒集落の用船者の漁船が唯一の頼みだったとか。
現在は灯台入口まで半島を一周するように佐賀県道635号(佐賀関循環線)が通じており、さらに展望・展望台のある「関崎海星館」まで車で入ることができます。
「関崎海星館」から関埼灯台までは徒歩15分ほど。
沖合い3.5kmに浮かぶ高島は、亜熱帯植物の北限となるビロウ樹が自生し、ウミネコも棲息。
またここから宮崎県美々津海岸にいたる日豊海岸は、リアス式海岸で、多くの島、半島、岩礁、海蝕崖があり日豊海岸国定公園にも指定されています。
関崎一帯にはサクラやヤブツバキなども自生し、3万5000本もの水仙も咲き乱れる自然の宝庫。
佐賀関は瀬戸内海の入口にあたる軍事的にも重要な場所で、第二次世界大戦までは対岸の佐田岬、沖の高島、鶴御崎(つるみさき)とともに豊予要塞の砲台が築かれていました。
大正13年には高島第1砲台、高島第2砲台、関崎砲台(15cm速射カノン砲)が完成しています。
佐賀関港と三崎港の間には、国道九四フェリー(国道197号の海上国道扱い)があり、所要はわずか1時間10分で、「九州・四国の最短航路」とPRされる便利な航路となっています。
名称 | 佐賀関・関崎(関埼灯台)/さがのせき・せきざき(せきざきとうだい) |
所在地 | 大分県大分市佐賀関 |
関連HP | 大分市観光協会公式ホームページ |
電車・バスで | JR幸崎駅から大分交通バス佐賀関行き20分、終点下車 |
ドライブで | 東九州自動車道大分宮河内ICから約24.4kmで関崎展望台駐車場 |
駐車場 | 100台/無料、関崎海星館駐車場利用も可能 |
問い合わせ | 大分市商工農政部観光課 TEL:097-537-5626 |
掲載の内容は取材時のものです。最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。 |
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