大分県大分市の高崎山にある大分市立の自然公園が、高崎山自然動物園。野生のニホンザルが群生する地として、日本でもっとも有名な標高628mの高崎山。そこに見学しやすいよう観察ルートを設けたのが、自然動物園です。現在は約1000頭の野生サルが2つの群れに分かれ、寄せ場(給餌場)にやってきます。
野生のニホンザルが棲む瀬戸内海国立公園の特別保護区
国道10号沿いの駐車場近くの入園券売り場が、モノレール(スロープカー)乗り場で、「さるっこレール」が山上とを結んでいます。
徒歩で坂道を上ることもでき、上った先にあるのが、お目当ての寄せ場(給餌場)。
見どころは、それぞれのボスに統率された群れが、寄せ場(餌場)を交替するシーン。
寄せ場では親子のサルが毛づくろいをしたり、若い雄ザルが群れの周囲を見張ったりする様子を観察できます。
レストランやショップがある「おさる館」もあり、見物前に立ち寄り、サルについての知識を得ることもできる。
自然豊かな園内は、ムクノキ、クスノキなどの自然林が残り、瀬戸内海国立公園特別保護区に指定、自然散策にも絶好。
ニホンザルは国の天然記念物にも指定されています。
昭和27年に始まったニホンザルの餌付け
元禄11年(1698年)に戸倉貞則(とくらさだのり)が編纂した豊後の地誌、歴史書『豊府紀聞』(ほうふきぶん=『豊府聞書』の異本)に「此山多自古猿、国俗見人子少器量者、称高崎之息、以其形類猿」と、此山多自古猿(この山には昔から猿が多い)と記された、高崎山。
昭和27年11月26日、農業被害の防止と観光誘客を目的に、大分市長・上田保(うえだたもつ)が、万寿寺別院・大西真応とともに始めたのが餌付け。
昭和28年3月15日に開園すると、「高崎山のサル生息地」が国の天然記念物に指定され、定期観光バスが寄るような観光地になったのです。
高崎山自然動物園 | |
名称 | 高崎山自然動物園/たかさきやましぜんどうぶつえん |
所在地 | 大分県大分市神崎ウト3098-1 |
関連HP | 高崎山自然動物園公式ホームページ |
電車・バスで | JR大分駅から大分交通バス別府行きで15分、高崎山自然動物園前下車すぐ |
ドライブで | 東九州自動車道別府ICから約10km、または、大分ICから約9km |
駐車場 | 700台/有料 |
問い合わせ | 高崎山自然動物園 TEL:097-532-5010/FAX:097-536-2500 |
掲載の内容は取材時のものです。最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。 |
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