大分県宇佐市安心院町(あじむまち)、標高475mの米神山の西麓に存在する、弥生時代のストーンサークル(環状列石群)が佐田京石(さだきょういし)。高さ2m〜3mの柱状巨石9本が、半円形を描くように立ち並び、近年ミステリースポットとしても注目の的になっています。米神山は古代から霊峰として崇められ、山中にも巨石が林立。
古代の巨石文化遺跡
この地に都を築くため神々が米神山から100個(1000個とも)の巨石を降らせようとしたのですが、最後の1つが刺さらず、都を築くことを断念したという逸話が伝わっています。
それゆえ米神山には多くの巨石が残され、これを称して「京石」と呼ばれているのです。
佐田京石は、弥生時代の遺跡と推測され、現存する柱状巨石は併立しているものが2対、1本立が3本、倒伏2本の合計9本。
2本併立していたものが1本欠如し9本になったと推測され、もともとは10本が立っていたようです。
由布山を望む地だけに、太古の祭祀のための遺跡とも、鳥居の役割を果たした神社の起源とも、仏教の経文の埋蔵を示しているともいわれていますが、定かではありません。
仮に経文の埋蔵としても先に仏教が伝わった朝鮮半島からの渡来人だったとしても6世紀になるので、弥生時代とは数百年の乖離が生じます。
駐車場から佐田京石へは徒歩1分ほど。
山頂にストーンサークルのある米神山へは、「月の谷」(京石登山口)、「陽の谷」(熊登山口)と呼ばれる環状列石など巨石群をめぐる登山道も京石登山口、熊登山口、徳瀬口の3コース整備されています。
京石登山口から頂上までは1時間20分程度ですが、コース途中にはロープを伝う急登もあるので、軍手は必携。
毎年3月には宇佐神宮の神官と巫女を迎えて『米神山巨石祭』も開催。
佐田の京石より一段低い所に「平成の京石」と呼ばれる立石群がありますが、こちらは土地改良の際に掘り起こされた巨石を立てたもの。
佐田京石 | |
名称 | 佐田京石/さだきょういし |
所在地 | 大分県宇佐市安心院町佐田 |
関連HP | 宇佐市公式観光サイト |
ドライブで | 宇佐別府道路安心院ICから約3.8km |
駐車場 | 23台/無料 |
問い合わせ | 宇佐市観光協会安心院支部 TEL:0978-34-4839/FAX:0978-34-4839 |
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