大分県竹田市拝田原(はいたばる)桜瀬地区にある九州三大稲荷に数えられる神社が、扇森稲荷神社(おうぎもりいなりじんじゃ)。元和2年(1616年)、岡藩第2代藩主・中川久盛(なかがわひさもり)が創建した社で、天保年間(1830年~1843年)、岡藩12代藩主・中川久昭(なかがわひさあき)が社殿を建立。
九州三大稲荷に数えられるパワースポット
岡藩12代藩主・中川久昭は、参勤交代で江戸参府中、暴漢に襲われれましたが、その前夜、その夢枕に桜瀬の「稲荷狐頭源大夫」と名乗る神霊が立ち、事前に危険を知らせたため、危うく難を逃れたおだとか。
このことから中川久昭が拝田原に社殿を造営、「扇の森」との社号を贈り、扇の森稲荷神社としたのが始まり。
以来、商売繁盛、家内安全、学業成就の神様「こうとうさま」として地元で信仰されていますが、祐徳稲荷神社(佐賀県鹿島市)、高橋稲荷神社(熊本県熊本市)とともに「九州三大稲荷」として、全国的にもその名が知られています。
国道57号沿い、高さ17mの大鳥居は、大分県一の大鳥居です。
例年旧暦の2月最初の午の日に行なわれる「初牛(はつうま=稲荷神が降臨した日)大祭」には、神楽の奉納などもあり、多くの人でにぎわいます。
ちなみに「こうとうさま」と呼ばれるのは、岡藩の藩士が白狐の頭を埋めて以来、狐頭原(こうとうばる)という地名になったからとされていますが、神仏習合時代に扇森稲荷神社の稲荷神の本地仏とされた願成院本堂(愛染堂)安置で、2匹の狐が刻まれる石造拝田原狐等本地沸(せきぞうはいたばるこうとうほんちぶつ)に由来するという可能性も。
扇森稲荷神社 | |
名称 | 扇森稲荷神社/おうぎもりいなりじんじゃ |
所在地 | 大分県竹田市拝田原桜瀬811 |
関連HP | 扇森稲荷神社公式ホームページ |
電車・バスで | JR玉来駅から約20分 |
ドライブで | 東九州自動車道大分光吉ICから約50km |
駐車場 | 200台/無料 |
問い合わせ | 扇森稲荷神社 TEL:0974-63-1588 |
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