大分県中津市、古来から霊山として知られる八面山の山腹、にある釈迦涅槃(しゃかねはん=釈迦入滅の姿)の像が、神護寺涅槃像。山麓に横たわる巨大な磐座(いわくら)に神護寺初代住職・篠原覚瑞が世界平和を祈念して、全長7.8m、高さ1.4mの像を刻んだもの(昭和41年の発願、昭和47年除幕)。
石に刻まれた涅槃像としては西日本最大
八面山神護寺は、日米戦没者の慰霊と世界平和を祈念して昭和45年に開園した八面山平和公園近くにある真言宗の寺。
明治29年生まれの初代住職・篠原覚瑞は、31歳の時、弟が大病を患ったため、佐賀県基山の本福寺を訪ね、病気平癒の参籠を行ないます。
参籠を始めて37日後に、八面山の不動ノ滝に籠もって行をせよという霊告を受け、八面山で修行。
その後に高野山で得度しています。
八面山山麓にはかつて猪山(ちょざん)神護寺という真言密教の寺がありましたが、江戸時代に荒廃して廃絶。
八面山で修行中にこのことを知った篠原覚瑞は、お滝場、本堂、参籠所、庫裏(くり)、太子堂を整備して神護寺を再興、そして涅槃像を建立したのです。
西日本有数の釈迦涅槃像(石に刻まれた涅槃像としては西日本最大)は、耶馬溪火砕流堆積物(100万年前の猪牟田カルデラを噴出源とする火砕流の堆積物で、川が台地を削り、耶馬溪などの奇勝を形成)の巨岩に刻まれたもの。
神護寺涅槃像 | |
名称 | 神護寺涅槃像/じんごじねはんぞう |
所在地 | 大分県中津市三光田口3572 |
関連HP | 神護寺公式ホームページ |
ドライブで | 東九州自動車道中津ICから約4km |
駐車場 | あり/無料 |
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