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日本最高所にある「ラムサール条約登録湿地」は、北アルプス山中に!

弥陀ヶ原

日本国内にある「ラムサール条約登録湿地」は、北は北海道・北オホーツクのクッチャロ湖(浜頓別町)から、南は沖縄県・石垣島(石垣市)の名蔵アンパルまで53ヶ所あります。そのなかで、もっとも標高の高い場所にあるのが、北アルプスの立山弥陀ヶ原・大日平(富山県立山町)で最高所で標高2000mもあります。

美しい高原地帯も、立山信仰では地獄の一部

弥陀ヶ原(みだがはら)は、立山黒部アルペンルート途中、立山高原バスで通る標高1600m〜2000mの大高原地帯。
立山信仰で、噴煙上げる地獄谷のある室堂平に対し、美しい高原地帯に阿弥陀如来の銅像が置かれていたことで、弥陀ヶ原と名付けられたもの。
餓鬼ノ田圃(がきのたんぼ)と呼ばれる池塘や高層湿原が展開し、まさに雲上の別天地です。
この餓鬼ノ田圃という不可思議な名は、「餓鬼道地獄に堕ちた亡者が築いた田んぼ」という意味で、弥陀ヶ原という名が付いて入るものの、立山信仰では地獄谷へと続く地獄の一部でした。

大小3000もの池塘が点在する弥陀ヶ原は、弥陀ヶ原バス停・弥陀ヶ原ホテルを起点に、木道も整備され、散策も可能。

もうひとつ弥陀ヶ原とセットでラムサール条約に登録される大日平は、弥陀ヶ原からV字に切れ込んだ称名渓谷を隔ててそびえる大日岳から派生する尾根上の平坦地で、標高1750mに大日平小屋が建っています。

大日岳の登山ルート上にあるため、こちらは登山者のみが観察することのできる湿原ですが、弥陀ヶ原は立山高原バス途中、弥陀ヶ原バス停で下車すれば、だれでも日本最高所の「ラムサール条約登録湿地」を満喫することができます。

弥陀ヶ原は豪雪地帯で、平均積雪量は5m、根雪期間も11月中旬〜6月下旬の200日余にも及びます。
雪解けの6月に訪れても、まだ一面は雪原。
それが7月になると見事なお花畑となり、短い夏が始まります。

なお、草津白根の芳ヶ平湿原が標高1800mで、日本最高所のラムサール条約登録湿地ともえいますが、標高2160mの草津白根山湯釜を含めて「日本最高所」ということなので、弥陀ヶ原を最高所としています。

画像協力/富山県

日本最高所にある「ラムサール条約登録湿地」は、北アルプス山中に!
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