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利根大堰

利根川中流部(利根川河口から154km地点)に位置する利根大堰(とねおおぜき)。昭和44年から運用が開始された全長約500m、12の水門からなる可動堰で、取水された水は、見沼代用水、埼玉用水、武蔵水路などに分水。1号魚道を使った「大堰自然の観察室」では初夏には鮎、秋にはサケが遡上する姿を観察できます。

「大堰自然の観察室」の3つの窓から鮎、鮭の遡上を観察

行田市にある利根導水総合事業所に併設された見学施設が「大堰自然の観察室」(魚道観察室)。
利根大堰には、魚の通り道、いわゆる魚道が3ヶ所に設けられていますが、埼玉県側(行田市側)の堰(武蔵大橋の真下)には、魚道観察室となる「大堰自然の観察室」(1号魚道)を設置。
アクリル板越しながら、サケやアユ、マス、コイなどが元気に遡上している様子を間近で眺めることができます。

例年10月下旬〜12月中旬頃に1万匹前後の鮭が利根川に遡上しています。
鮎の遡上が観察できるのは例年4月下旬〜5月下旬頃。

利根川で生まれたサケは、太平洋を回遊し、生まれ故郷の利根川に産卵のため帰ってきます。
毎年11月には『採卵観察会』を実施し、魚道から採卵に使うサケを捕まえ、メスのサケから卵が取り出され次にオスのサケから精子を取り出し受精する風景を公開しています。

ちなみに利根大堰では、利根川の年間流出量62.9億立方メートルのうち、18.7億立方メートルを取水し、農業用水、都市用水などに使われています。
また周辺には、護岸を整備したうるおいの岸辺や、見沼代用水の元圦(もといり=用水の取り入れ口)跡である見沼代用水元圦公園、「緑のヘルシーロード」(利根大堰から終点の川口市グリーンセンターまで全長60km/瓦葺伏越から下流は東縁水路を利用)などもあり、散策にも絶好。

利根大堰
名称 利根大堰/とねおおぜき
所在地 埼玉県行田市須加
関連HP 独立行政法人水資源機構利根導水総合事業所公式ホームページ
電車・バスで JR高崎線熊谷駅からタクシー40分または熊谷駅北口から国際十王バス葛和田行きで30分、終点下車
ドライブで 東北自動車道羽生ICから約12km
駐車場 50台/無料、土・日曜、祝日は、利根導水総合事業所構内の駐車場は利用不可。導水路横の駐車場、または河川敷の駐車場を利用
問い合わせ 利根導水総合事業所 TEL:048-557-1501
掲載の内容は取材時のものです、最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。

見沼元圦公園

2020年8月30日

 

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