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錫杖寺

錫杖寺

埼玉県川口市にある真言宗智山派の古刹、錫杖寺(しゃくじょうじ)。学僧を育成する真言宗の関東十一談林の一寺で、関東七ヶ寺にも数えられた名刹。平成7年発足の関東八十八ヶ所第76番霊場で、日光御成道沿いにあるため江戸時代には歴代将軍による日光社参の際の休憩所として利用されています。そのため、葵の紋が付いています。

日光社参の歴代将軍の休息所となり、屋根瓦にも葵の紋が!

川口宿の外れに位置しています
明治41年に宇都宮城から移築の御成門

寺伝によれば、天平12年(740年)、聖武天皇が行基に命じて創建したという古刹(本尊・地蔵菩薩は、行基作という伝承が)。
史実としては、鎌倉時代の嘉禄元年(1225年)、京・泉涌寺第6世・願行上人(憲靜)が東国教化の際に創建したと推測できます。

天正18年(1590年)に徳川家康が江戸に入り、その後徳川幕府が開かれると、川口は荒川の渡し(善光寺渡し)を控える宿場町として、天領(幕府直轄地)となり発展します。

元和8年(1622年)10月12日、2代将軍・徳川秀忠は日光参詣の際に、休息所とし、さらに元和9年(1623年)4月13日、3代将軍家光、日光参詣の休息所となって、将軍の日光社参の際の休息所となりました。

寛永3年(1626年)には徳川家光が御成門を寄進。
元文4年(1739年)の徳川吉宗の鷹狩の際には御膳所となって以降、鷹狩の際にはしばしば訪れています。

幕末の嘉永5年(1852年)の川口大火で諸堂を焼失、現存する堂宇は、それ以降の再建。
銅鐘は、寛永18年(1641年)、川口宿名主・宇田川氏が先祖供養の施主として川口鋳物師・長瀬冶兵衛守久が鋳造し、菩提寺である錫杖寺に奉納したもの。
川口の鋳物産業の歴史を今に伝えています。

毎月24日は地蔵の縁日で1月24日14:00~初地蔵。
除夜の鐘は、23:00から整理券が配布され、順に108回、2周撞くシステム。
「武州川口七福神巡り」の福禄寿を安置。

川口天満宮と川口七福神の福禄寿
川口鋳物師が鋳造の梵鐘
屋根瓦には葵の御紋が!
錫杖寺
名称 錫杖寺/しゃくじょうじ
所在地 埼玉県川口市本町2-4-37/td>
関連HP 錫杖寺公式サイト
電車・バスで 埼玉高速鉄道川口元郷駅から徒歩10分。または、JR川口駅から徒歩12分
ドライブで 首都高速道路鹿浜ランプから約4km
駐車場 10台/無料
問い合わせ 錫杖寺 TEL:048-222-2046
掲載の内容は取材時のものです、最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。

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