常楽寺（秩父三十四所観音霊場・札所11番）

埼玉県秩父市にある曹洞宗の寺、常楽寺。秩父三十四所観音霊場・札所11番で、西武鉄道西武秩父駅、秩父鉄道秩父駅・御花畑駅から徒歩圏内にある札所。本尊は、十一面観世音で、明治初年までは天台宗の寺で、第18代天台座主で比叡中興の元三大師（慈恵大師＝良源）を祀っていることから、今も1月3日には大勢の参詣で賑わいます。

本尊は、病気平癒と長寿祈願の守護仏

往時には、観音堂、仁王門、庫裡（くり）などの伽藍が揃っていましたが、明治11年の秩父大火で焼失。
現存する観音堂と庫裡はその後の再建です。

本尊・十一面観世音の縁日は4月20日で、守護本尊の普賢菩薩の縁日を兼ねて盛大に行なわれます。
病気平癒と長寿祈願の守護仏として信仰をあつめています。

広重・豊国作 『観音霊験記 秩父順礼』第十一番坂氷南石山常楽寺 住持門海

開基とされる門海上人は、智徳勝れた聖で仁王門を建立するなどしていましたが、ある時邪気に犯され病に倒れてしまいます。
薬を飲みますがその効果がなく、本尊に快気を祈念します。
すると、金剛神が夢の中に現れ、「汝が邪気を治さしめん」と手をとったところで夢から覚めました。
その翌日からたちどころに病気が治癒したので、さらに一層、本尊を信仰したところ、たくさんの功徳を受け、長寿を得たのです。
「偏に（ひとえに）當寺の利益ふしぎというもおろかなり」（当寺のご利益はいくらいってもいい尽くせない）と結んでいます。

秩父三十四所観音霊場　霊場間の距離・時間

10番札所・大慈寺（埼玉県秩父郡横瀬町横瀬5151）—（1.1km／徒歩15分）— 11番札所・常楽寺（埼玉県秩父市熊木43-28）— （1.5km／徒歩25分） — 12番札所・野坂寺（埼玉県秩父市野坂2-12-25）

常楽寺（秩父三十四所観音霊場・札所11番）
名称	常楽寺（秩父三十四所観音霊場・札所11番）／じょうらくじ
所在地	埼玉県秩父市熊木43-28
電車・バスで	西武鉄道西武秩父駅、秩父鉄道秩父駅・御花畑駅から徒歩15分
ドライブで	関越自動車道花園ICから約26km
駐車場	あり
問い合わせ	常楽寺 TEL:0494-22-2190
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