埼玉県比企郡ときがわ町、堂平山(どうだいらさん/875.9m)を源とする都幾川(ときがわ)の支流、七重川に築かれた砂防ダム群が、七重川砂防堰堤群(ななえかわさぼうえんていぐん)。大正6年~昭和25年に築かれた砂防ダムで、埼玉県砂防発祥の地にもなっています。土木学会推奨土木遺産にも認定。
明治43年の大水害を契機に築かれた、埼玉県砂防発祥の地
都幾川(ときがわ)の支流、七重川は、明治43年の大水害(関東で死者769人、うち埼玉県で401人)で、下流域に大きな被害をもたらしています。
埼玉県は荒川の河川改修とともに、都幾川上流部に砂防ダムを築くことを計画します。
こうして大正5年、最初にに着工された巨石をそのまま積み上げた空石積みの堰堤が、七重川砂防堰堤群です。
石積み技術は、岐阜県安八郡墨俣町(すのまたちょう/現・大垣市墨俣)の職人を招いて技術指導を受け、階段状の堰堤群を築いたのです。
昭和になると砂防工法は次第に多彩となり、下流部などではコンクリートも使われるようになりましたが、七重川砂防堰堤群では巨石空石積みの堰堤が現存しています。
七重川砂防堰堤群 | |
名称 | 七重川砂防堰堤群/ななえかわさぼうえんていぐん |
所在地 | 埼玉県比企郡ときがわ町大野 |
関連HP | 埼玉県公式ホームページ |
ドライブで | 関越自動車道東松山ICから約20km |
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