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歩く人の8割が訪日外国人! 大人気の「サムライロード」とは!?

サムライロード

Samurai Road(サムライロード)、Samurai Trail(サムライトレイル)として訪日外国人たちの注目を集めるのが、中山道・木曽路。とくに往時の中山道が自然歩道として残される馬籠宿(まごめじゅく)〜妻籠宿(つまごしゅく)の9kmは、歩く人の8割が外国人という、大人気の「サムライロード」です。

旧街道9kmの峠歩きは、石畳あり、茶屋ありで感動的

「一石栃立場茶屋」は江戸時代中期の建物が現存!

昔ながらの宿場の風情が残される馬籠宿は、木曽11宿の一番南の宿場町。
かつては長野県木曽郡山口村に属しましたが、「木曽ベルリン」という越境合併紛争を経て、岐阜県中津川市と合併し、今では木曽路ながら岐阜県となっています。

宿場の落合宿寄り、十曲峠(じゅっきょくとうげ)近くには「是より北、木曽路」という石碑、石畳も現存、街道時代をしのぶことができます。

この馬籠宿から、江戸に向かって馬籠峠を越え、妻籠宿(長野県木曽郡南木曽町)までの9kmを歩くのが、訪日外国人が注目するサムライロード。
アップダウンはあり、かなりの山道ですが、3時間ほどの道のりです。

馬籠宿(秋は栗きんとんが美味!)から馬籠峠(標高801m)は標高差200m、バス道路もありますが、旧中山道がそのまま自然歩道となっていて、ハイキングに絶好なのです。
峠を越えると改番所跡、渓谷沿いの下り道となって男滝・女滝(標高600m)を経て、江戸時代の石畳(妻籠石畳)、そして大妻籠の集落に。
さらに江戸時代にタイムスリップしたかのような妻籠宿の家並みとなり、感動のフィナーレで、名物のそばや五平餅が待っているのです。

馬籠宿と妻籠宿のほぼ中間点には、江戸時代中期の建物である「一石栃立場茶屋」(いちこくとちたてばぢゃや)があり(無料休憩所)、お茶を飲みながら、一休みしながら、江戸時代の暮らしぶり、旅の雰囲気を垣間見ることができます(ボランティアが、民謡を披露したり、料理をふるまうなど、様々なおもてなしを実施)。
立場茶屋は宿場と宿場の中間にある茶店の意。
この「一石栃立場茶屋」がまさにサムライワールドへの入口で、訪日外国人にも大人気のスポットとなっています。

江戸時代、この場所に妻籠宿の白木改(木材・木工品などの出荷取締り)番所が築かれ、明治2年まで、尾張藩による木曽五木(ひのき・さわら・あすなろ・こうやまき・ねずこ)をはじめとする伐採禁止木の出荷統制が行なわれていました。

江戸時代を「the time of samurai」と説明

江戸時代(Edo period)は時代区分では近世(early modern period)となりますが、地元のアルピコ交通も「the time of samurai」と説明、The Historical Nakasendo RoadをPRしているのです。

馬籠宿と妻籠宿の案内所では荷物の送迎サービスも行なっているので、手ぶらで街道歩き(峠越えの旧道ハイキング)を楽しむことができ、これも人気をバックアップしています。
街道を歩き、五平餅を味わって、「アメイジング!」(Amazing!)、宿場の旅籠(はたご)風の民宿に泊まって、ワンダフル!(Wonderful)となるのだとか。

春秋が絶好のハイキングシーズンですが、スノーモンキー(長野県山ノ内町・地獄谷温泉の温泉に浸かる猿)、白馬のパウダースノーなどと組み合わせて、冬場に訪れるタフな外国人も多く、とくに北欧の人は、寒さをまったく気にしないのだとか。

同様の「サムライロード」としては、奈良井宿〜鳥居峠も人気上昇中です。

ゴールの妻籠宿は町並み保存の先駆けとなった地
歩く人の8割が訪日外国人! 大人気の「サムライロード」とは!?
所在地 岐阜県中津川市馬籠・長野県木曽郡南木曽町
場所 馬籠宿〜妻籠宿
掲載の内容は取材時のものです。最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。

馬籠宿

岐阜県中津川市、中山道(なかせんどう)、木曽十一宿のなかで、もっとも南に位置する宿場が馬籠宿(まごめじゅく)。山間の坂道に沿って、南北1kmほどにわたり、街道時代さながらの家並みが続いています。文豪・島崎藤村の生まれ故郷として知られ、彼の晩

 

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