無料で走れる高速道路、目下、日本最長を誇るのが三陸沿岸道路です。三陸縦貫自動車道、三陸北縦貫道路、八戸・久慈自動車道の3路線の総称で、総延長は359kmもあり、そのうちの330kmほどが無料区間。東日本大震災からの「復興道路」という位置づけで、令和3年12月18日に全線開通しています。
トイレ無し区間が長いのと、PAにコンビニがないのに注意が必要

三陸沿岸道路のうち、仙台港北IC〜鳴瀬奥松島IC(26.1km)、八戸是川IC〜八戸JCT(4.8km)は有料区間で、無料区間は、鳴瀬奥松島IC〜八戸是川IC。
八戸是川ICのひとつ手前の八戸南ICで国道45号に接続するので、さらに北上することもできます。
有料区間もETCを利用すれば普通乗用車なら料金も数百円(通常のETC料金なら700円)なので、仙台〜八戸を数百円で旅できることになります。
道路案内は、無料区間は三陸道、有料区間は三陸自動車道で、英語表記はともにSANRIKU EXP(SANRIKU EXPRESSWAY)。
高速道路の路線番号は、仙台港北IC〜利府JCTがE6、利府JCT〜八戸JCTがE45です。
ほぼ全線が国道45号のバイパス扱いで、自動車専用道路。
注意したいのはガス欠とトイレ不足。
道路自体は完全に高速道路なのですが、途中のPAなどにガソリンスタンドやコンビニ、売店などはなく、トイレも設置されていないPAもあることから(PAはチェーン着脱所のようなイメージです)、とくにファミリーの場合はトイレ不足に悩むことも。
2026年1月31日、津軽石PA(岩手県宮古市)のトイレが利用できるようになるので、トイレ空白地帯がいく分かは解消されますが、それまでが250km近くもトイレがなかった区間が150kmまで短縮されるだけのこと。
今後もトイレやコンビニに寄る必要ができたら、最寄りのICで降りて、コンビニ、道の駅などのトイレなどを探すことになります。
それでも仙台宮城IC〜八戸ICまで有料の東北自動車道を走った場合、通行料金はETCでも通常料金は6780円(往復1万3560円)かかるので、家計に優しい高速道路といえるでしょう。
ただし、最高速度が60km/h~80km/hのため、東北自動車道と時間的には1時間20分ほど余分にかかり、所要は5時間程度。
1時間20分とトイレなし区間が長いことと、実質6000円浮くことを天秤にかけ、三陸沿岸道路を選ぶ人も多いかと思います。

| 【無料で走れる高速道路】 日本最長は三陸沿岸道路で、330kmも走行可能 | |
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