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北国街道安藤家

北国街道安藤家

近江長浜(滋賀県長浜市)の安藤家の祖は藤原姓を名乗り、室町時代に長浜に住み始めたと伝わる旧家。3代目の安藤祐正(あんどうすけまさ)は、賤ヶ岳合戦で功績を挙げ、秀吉により長浜の自治を託された長浜十人衆の筆頭・長浜三年寄として活躍しました。北国街道沿いに明治38年築の商家が残され、長浜まちづくり株式会社が管理公開しています。

長浜の商家には美しい庭と北大路魯山人の天井画が残る

安藤家は羽柴秀吉が選んだ長浜町十人衆のなかでも筆頭の長浜三年寄を江戸時代を通して務めた名家。
福島市に中村呉服店を開き、百貨店・中合(なかごう)の基礎を築いた中村治郎兵衛(安藤芳兵衛)も、安藤家の一族です。

長浜の中心地、北国街道沿いに明治38年建てられた商家(呉服問屋)は、紅殻格子、虫籠窓(むしこまど)などが施された長浜を代表する近代和風建築。
庭師・布施宇吉(植宇)が10年かけて作庭し大正3年に完成した名園「古翠園」は、春にはつつじ、秋には紅葉が彩り、見事です。
お庭好きなら、慶雲館本庭(7代目小川治兵衛作庭)とともに必見の庭といえるでしょう。

離れ「小蘭亭」(しょうらんてい)には、北大路魯山人(きたおおじろさんじん)の描いた天井画や篆刻額、篆刻扉障子、地袋があり、特別公開の際(通常は春と秋の年に2回、特別公開)のみ見学が可能。

古翠園の名は、琵琶湖の湖水、安藤家当主の雅号・翠石(すいせき)に掛けた名前です。
小蘭亭は、魯山人芸術の宝庫で、巨大な欅一枚板を使用した篆刻看板「呉服」は魯山人の最高傑作のひとつ。

北国街道安藤家
名称 北国街道安藤家/ほっこくかいどうあんどうけ
所在地 滋賀県長浜市元浜町8-24
関連HP 長浜観光協会公式ホームページ
電車・バスで JR長浜駅から徒歩3分
ドライブで 北陸自動車道長浜ICから約4.2km
駐車場 お旅駐車場(34台/有料)・長浜駅東駐車場(168台・1時間まで無料、以降有料)など
問い合わせ 長浜まちづくり株式会社 TEL:0749-65-3935/FAX:0749-65-3940
掲載の内容は取材時のものです、最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。

慶雲館

2018年9月19日

 

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