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石山寺・毘沙門堂

石山寺・毘沙門堂

西国三十三所の観音霊場としても名高い石山寺(滋賀県大津市)。本堂の東側に観音堂と並んで建つのが毘沙門堂。重要文化財の東大門と並び、建久年間(1190〜1199年)に源頼朝により寄進で創建されていますが、現存する建物は、江戸時代中期の安永2年(1773年)の再建で、滋賀県の有形文化財に指定。

江戸時代の再建ですがもともとは源頼朝寄進の堂

堂内に兜跋毘沙門天(とばつびしゃもんてん=唐代に中国の西域に現れ、外敵から国土を守ったという毘沙門天/重要文化財)、吉祥天・善膩師童子(ぜんにしどうじ=毘沙門天の息子のひとり)を祀っていますが、源頼朝の乳母・亀谷禅尼の夫である中原親能(なかはらのちかよし=文官御家人で、鎌倉幕府政所公事奉行)がこの毘沙門天の駕籠を受け凶賊を退治したという逸話が残されています。

中原親能は、源平の争乱の際、石山寺の毘沙門天に戦勝を祈願。
事の成就に感謝して勝南院を建立しています亀谷禅尼の請願によって源頼朝は毘沙門堂、多宝塔、東大門などを寄進しているのです。

亀谷禅尼も剃髪後石山寺に住し、石山の尼と呼ばれ、宝塔院を建立して本尊・大日如来の胎内に頼朝の髪の毛を納めて日々勤行したと伝えられています。

多宝塔の北西に並んで立つ2基の宝篋印塔は、右が源頼朝、左が亀谷禅尼の供養塔と伝えられています。

石山寺・毘沙門堂
名称 石山寺・毘沙門堂/いしやまでら・びしゃもんどう
所在地 滋賀県大津市石山寺1-1-1
関連HP 石山寺公式ホームページ
電車・バスで 京阪石山坂本線石山寺駅から徒歩10分
ドライブで 名神高速道路瀬田西ICから約3km
駐車場 市営石山寺駐車場(140台/有料)
問い合わせ 石山寺 TEL:077-537-0013/FAX:077-533-0133
掲載の内容は取材時のものです、最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。

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