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福田寺(長沢御坊)

福田寺(長沢御坊)

滋賀県米原市にある長沢御坊と呼ばれる、浄土真宗本願寺派の名刹、福田寺(ふくでんじ)。真宗を守るため織田信長と戦った犠牲者を弔う「殉教万人塚」、小谷城の遺構を移築した「浅井御殿(書院)」、「本願寺の蓮如手植えの松」などがあります。浅井御殿の南庭は、国の名勝に指定された枯山水庭園で、蓮如の作と伝わります。

春秋には『公家奴振り』も行なわれる

開創当時は布施寺といい現在の長浜市布施町にあり、三輪法相宗(みわほっそうしゅう)に属しましたが、後に天台宗となり、鎌倉時代末に今の浄土真宗本願寺派に改められました。
現在地に移ったのは南北朝時代です。

朝廷と関わりの深かった近江の豪族・息長氏(おきながうじ)の菩提寺でもあったことから息長寺とも呼ばれています。
息長氏は、古代、伊吹山山麓で製鉄にかかわったといわれる豪族で、3世紀の後半〜6世紀にかけて大和朝廷に皇后を送り込みました。
米原市の近江町には息長氏の古墳が残されています。

国の名勝に指定される南庭は、もちろん御殿から眺めるように設計。
浅井長政寄進の室町時代前期の石灯篭も優れたもの。
寺は春・秋のみ拝観可能ですが、事前に電話確認が必要。

5月4日と、11月中旬(15日に近い日曜)には滋賀県の無形民俗文化財に指定された『公家奴振り』が行なわれています。

福田寺(長沢御坊)
名称 福田寺(長沢御坊)/ふくでんじ(ながさわごぼう)
所在地 滋賀県米原市長沢1049
電車・バスで JR田村駅から徒歩5分
ドライブで 北陸自動車道米原ICから約6km
駐車場 2台/無料
問い合わせ 福田寺(長沢御坊)TEL:0749-52-1181
掲載の内容は取材時のものです、最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。

福田寺『公家奴振り』|米原市

2019年4月9日

 

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