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大池寺

大池寺

滋賀県甲賀市水口町にある臨済宗妙心寺派の寺、大池寺(だいちじ)。寺伝によれば、天平年間(729~784年)に全国行脚の行基が日照りに悩む農民のため、灌漑用の4つの大きなため池「心字の池」を造り、そのほぼ中央に本堂を建てたのが開基と伝わる古刹です。小堀遠州作庭の蓬莱庭園も見事。

蓬莱庭園は水口城を築城した小堀遠州の作

創建当時は青蓮寺という天台宗の寺でしたが、鎌倉時代に無才智翁禅師が禅宗に改宗しています。
天正4年(1576年)、安土城築城のために仏殿などの破却されましたが、行基作と伝わる仏像だけは奇跡的に残されています。

寛文7年(1667年)、この地を訪れた京・妙心寺の丈巌慈航禅師が草庵に安置された仏像を見て寺を再興、寛文9年(1669年)、寺名も大池寺に改称しています。
長い刈り込み垣に囲まれた参道から山門をくぐると、仏殿、庫裏、茶室などが並んでいますが、仏殿、庫裡は寛文10年(1670年)に後水尾天皇、伊達宗房、織田主水正信(織田信長の甥)の寄進で建てられたもの。
この地の地頭だった織田家は大池寺を尊崇し、その縁で寺紋は織田家の家紋と同じ「織田木瓜」(おだもっこう)です。
仏殿は、往時のままで、床は瓦敷き(禅宗建築における仏殿様式)。

書院の東側にあるのが小堀遠州(こぼりえんしゅう)作の蓬莱庭園で、観賞式枯山水。
小堀遠州が水口城の築城を行なった記念に作庭した庭園と伝わり、サツキの刈り込みで海の大波、小波、宝船、七宝、七福神を表現し、白砂を水面に見立てた見事な庭園。
5月下旬〜6月中旬にかけてはサツキが美しく咲き、深緑の8月〜9月は、刈込みの線条美が一段と冴えて美しい景観を演出しています。

画像協力/(公社)びわこビジターズビューロー

寺名の由来となったため池
大池寺
名称 大池寺/だいちじ
所在地 滋賀県甲賀市水口町名坂1168
関連HP 大池寺公式ホームページ
電車・バスで 近江鉄道本線水口駅から徒歩20分
ドライブで 名神高速道路栗東ICから約19km。新名神高速道路甲南ICから約10km、信楽ICから約14km
駐車場 50台/無料
問い合わせ 大池寺 TEL:0748-62-0396/FAX:0748-63-0397
掲載の内容は取材時のものです。最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。

 

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