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比叡山坂本ケーブル

比叡山の門前町坂本と、比叡山延暦寺を結ぶ表参道として昭和2年に敷設されたもので、平成29年には開業90年に。「長さも、眺めも、日本一」がキャッチフレーズで、山麓駅であるケーブル坂本駅と山上の延暦寺駅間との距離、全長2025mはケーブルカーとしては日本一。ケーブル坂本駅舎、ケーブル延暦寺駅舎は国の登録有形文化財に指定。

坂本と比叡山の山上を結ぶ歴史あるケーブルカー

坂本駅ホーム
延暦寺駅ホーム

正式名は、比叡山鉄道比叡山鉄道線ですが、比叡山坂本ケーブル、坂本ケーブルと通称されています。
高低差は484mあり、最大勾配は33.3%。

途中には、橋梁7ヶ所、トンネル2ヶ所、さらに2つの中間駅(もたて山駅、ほうらい丘駅)があります。
中間駅で降車するには場合には乗車時にあらかじめ申し出る必要があるのでご注意を(通常は乗降客がなければ通過)。
毎時00分・30分発で多客時には増発。
もたて山駅から山道を10分ほど歩いたところには紀貫之(きのつらゆき)の墓があります。

トンネルが連続するのは、霊山の山肌に、開発の爪痕が一切残らないようという比叡山延暦寺からの注文があったからとか。
さらに車窓から神聖なる官幣大社の社殿を見下ろさないようにという日吉大社への配慮もあったのだとか。
山麓の大津から比叡山を見上げても「どこにケーブルが架かっているのか判然としない」というのは、こうした歴史文化と環境への配慮から。

パノラマウインドーをもつヨーロッパ調の車両「縁号」、「福号」の2両が山上へと運んでくれます。
令和5年年12月27日から「比叡山・びわ湖〈山と水と光の廻廊〉統一デザイン 」 車両の運行を開始し、車体のベースは濃紺色(びわ湖)とし、側面に比叡山・びわ湖〈山と水と光の廻廊〉のロゴで表現している「金色揺らぎ」(山中に立ちこめる霧、雲海)と「水面の揺らぎ」(神秘的で幽玄な湖面)をダイナミックにあしらったデザインになっています(使用する画像は旧デザインの車両です)。

きっぷには、第253世天台座主の山田恵諦(やまだえたい)氏の「縁」、「福」の文字が記されています。

冬期は、京都側からの叡山ケーブル・叡山ロープウェイ、さらには比叡山ドライブウェイ経由の比叡山ドライブバス(京阪バス・京都バス)も運休するので、公共交通機関として年間運転されているのはタクシーを除けば比叡山坂本ケーブルのみ。

なお、延暦寺駅の旧「貴賓室」は、ギャラリーとして再生されているので、お見逃しなく。
ケーブル延暦寺駅は「近畿の駅百選」に認定。

坂本駅(登録有形文化財)
比叡山駅(登録有形文化財)
ほうらい丘駅
蓬莱丘地蔵尊
中間駅のほうらい丘駅建設の際に、元亀2年9月12日(1571年9月30日)、織田信長の「比叡山焼き討ち」で犠牲になった人々の霊を慰めるため、地元の人々が多くの石仏を刻み、死者の冥福を祈ったものと伝えられる石仏が多数発掘されました。
そんな石仏群を安置するために築かれたのが、蓬莱丘地蔵尊と呼ばれる霊窟で、洞窟の中に石仏群が祀られています。
霊窟のすぐ下の斜面にも多くの石仏が残されています。
比叡山坂本ケーブル
名称 比叡山坂本ケーブル/ひえいざんさかもとけーぶる
所在地 滋賀県大津市坂本本町4244
関連HP 比叡山坂本ケーブル公式ホームページ
電車・バスで JR湖西線比叡山坂本駅から徒歩20分、または京阪石山坂本線坂本駅から徒歩10分
ドライブで 名神高速道路京都東ICから約10km
駐車場 8台/無料
問い合わせ 比叡山坂本ケーブル TEL:077-578-0531/FAX:077-578-0533
掲載の内容は取材時のものです、最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。

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