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伊吹山文化資料館

伊吹山文化資料館

北国脇往還の宿場町でもある滋賀県米原市春照地区にある廃校(伊吹町立春照小学校春照分校)を再生した手作り資料館が伊吹山文化資料館。文部科学省の「全国廃校リニューアル50選」にも選定。縄文時代の展示の充実ぶりは滋賀県内随一ともいわれ、古代史ファンにも注目のミュージアムです。

伊吹山の自然、歴史、文化を学ぶ

「伊吹山地とその山麓の自然と文化」がメインテーマで、伊吹山の自然を解説し、発掘で明らかになった考古資料、そして山麓に暮らした人々の生活用具・生産用具が展示されています。
展示室1「伊吹山にいだかれたくらし」では、伊吹山麓の昭和30年代までの暮らし、展示室2「伊吹山の恵みとなりわい」では有名な伊吹薬草の製造、展示室3「伊吹山の自然と文化」のコーナーで、石灰岩質の伊吹山系で発見される化石、展示室4「掘り起こされた伊吹の歴史」では、杉沢遺跡など周辺の縄文遺跡の資料、伊吹山の信仰や京極氏遺跡関連資料、山岳寺院・山城などの模型、廊下を利用したギャラリー「伊吹山の植物」では、固有種も多い伊吹の植物に関する紹介など多彩な内容。

伊吹山麓は、滋賀県における縄文遺跡の密集地のひとつで、山麓の豊かな水と森林資源などを背景に、縄文時代の中期から多くの集落が形成されています。
集落からは石棒が出土していますが、子孫繁栄、豊穣を祈願するもので、伊吹山に対する信仰のかたち。
伊吹山の山頂からは昭和12年に国立測候所の伝田広吉技師が発見した石鏃5点など、これまでに石鏃14点が発見されていますが、縄文時代から山頂に登拝し、祭祀が行なわれていたことがわかっています。

平成9年4月、旧伊吹町が公民館講座の受講生(町内の60歳~80歳の男女14名)を主体に「資料館づくり友の会」を結成し、アイデアを出し合って、実際の展示づくりに参加。
つまり、展示される模型は職員や「資料館づくり友の会」メンバーの手作り。

屋外展示としてミミ塚古墳石室の復元展示と近江浅井家の家臣の邸宅、若宮氏館跡出土石垣も展示されています(山内一豊の妻の千代は若宮氏館で生誕したとする説があります)。

伊吹山文化資料館では、『近代登山と伊吹山』など興味深い企画展も随時開催しているので、お出かけ前に確認を。

伊吹山文化資料館
名称 伊吹山文化資料館/いぶきやまぶんかしりょうかん
所在地 滋賀県米原市春照77
関連HP 伊吹山文化資料館公式ホームページ
電車・バスで JR近江長岡駅からバスで6分、ジョイいぶき下車、徒歩8分
ドライブで 名神高速道路米原ICから約11km
駐車場 20台/無料
問い合わせ 伊吹山文化資料館 TEL:0749-58-0252/FAX:0749-58-0252
掲載の内容は取材時のものです。最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。

伊吹山

標高1377.4mの伊吹山は滋賀県の最高峰で日本百名山の一つ。『古事記』に伊服岐能山(いふきのやま)、『日本書紀』に胆吹山と記され、奈良時代にはすでに修験の霊場となっていたことが推定されます。山上へ伊吹山ドライブウェイが通じ、終点の山頂駐車

 

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