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荒神山古墳

荒神山古墳

滋賀県彦根市にある前方後円墳で、国の史跡に指定されるのが、荒神山古墳(こうじんやまこふん)。荒神山(標高284.1m)の山頂近くの尾根を利用して築かれた巨大な前方後円墳。墳丘長124m、滋賀県では近江八幡市の瓢箪山古墳(ひょうたんやまこふん/134m)に次いで、第2位の巨大な古墳です。

琵琶湖の舟運を掌握した首長の墓

4世紀末(古墳時代中期初頭)の築造と推測され、築造当時には荒神山の山裾まで琵琶湖が迫っていたことから、琵琶湖の舟運を掌握し、ヤマト王権と密接な関係を有した首長の墓だと推測できます。

荒神山の南3kmにある稲部遺跡は、弥生時代終末〜古墳時代初頭(3世紀前半)を中心とした拠点的な大規模集落遺跡(竪穴建物は180棟以上)で、大規模な鉄器工房の遺構も見つかっています。
邪馬台国とヤマト王権建国の時代、琵琶湖の東岸には一大勢力が君臨していたことの証でもあり、邪馬台国畿内論者は、稲部遺跡こそが『魏志倭人伝』に描かれた狗奴国(くなこく)ではないかと推測しています。

荒神山古墳
名称 荒神山古墳/こうじんやまこふん
所在地 滋賀県彦根市清崎町
関連HP 彦根市公式ホームページ
電車・バスで JR河瀬駅から徒歩30分で荒神山神社遥拝殿(登山口)、登山口から徒歩30分
ドライブで 名神高速道路彦根ICから約14km
駐車場 あり/無料
問い合わせ 彦根観光協会 TEL:0749-23-0001/FAX:0749-26-1919
掲載の内容は取材時のものです。最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。

滋賀県三大古墳とは!?

ヤマト王権に近く、琵琶湖の水運を利用できた滋賀県ですが、古墳数は全国28位とさほど多くはなく、近江八幡市の瓢箪山古墳(墳丘長162m)、彦根市の荒神山古墳(124m)、大津市の茶臼山古墳(122m)が、滋賀県三大古墳。琵琶湖の舟運を掌握した

瓢箪山古墳

近江八幡市安土町にある滋賀県最大の前方後円墳が瓢箪山古墳(ひょうたんやまこふん)。墳丘長162m、4世紀中頃の築造と推定され、滋賀県最大で最古の古墳。琵琶湖の東岸を治めた狭狭城山君(ささきやまぎみ/沙沙貴山君)の墳墓とも、ヤマト王権から派遣

 

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