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旧芝離宮恩賜庭園、開園100周年

旧芝離宮恩賜庭園

東京都港区海岸1丁目、JR浜松町駅のすぐ東側にあるのが旧芝離宮恩賜庭園。老中・大久保忠朝(おおくぼただとも)が築いた回遊式泉水庭園の大名庭園「楽寿園」を、大正13年(1924年)、皇太子(昭和天皇)のご成婚記念として東京市に下賜され、4月20日に開園。2024年で開園100周年を迎えます。

明治時代には芝離宮として迎賓館も建てられていた!

大名庭園の風情が色濃く残る旧芝離宮恩賜庭園

旧芝離宮恩賜庭園一帯は、もともとは海岸でしたが、明暦年間(1655年~1658年)に土地が埋め立てられたことに伴って、延宝6年(1678年)に当時佐倉藩主だった老中・大久保忠朝が4代将軍・徳川家綱から拝領、庭を築きました。
元禄年間(1688〜1704年)に老中首座で相模小田原藩主となった大久保忠朝は、領地の小田原から庭師を呼んで回遊式潮入林泉の庭にしたのが現在の旧芝離宮恩賜庭園のルーツです。

その後、堀田家、清水徳川家など大名家の手を経て、幕末には紀州徳川家の芝屋敷(下屋敷)になり、明治維新を経て、明治4年、有栖川宮家の所有に、さらに明治8年に宮内省が買上げ、明治9年に芝離宮となりました。
来日した外国の皇族や要人の宿泊所(迎賓館)として明治24年には西洋館も建てられ、美しい日本庭園とともに社交の場にもなっていましたが、大正12年の関東大震災で焼失。

大正13年1月に、皇太子(昭和天皇)のご成婚記念として東京市(現・東京都)に下賜され、整備された後、4月20日に旧芝離宮恩賜庭園として開園しています。

メインとなる池泉は、往時は海水を取り入れた潮入の池で、干満によって風情が変化しましたが、現在は潮入ではないため、淡水の池になっています。
この池泉に架かる西湖の堤は、江戸時代の文化人の憧れの地、宋時代に築かれた中国・西湖の蘇堤(そてい=人口堤防)を模したもので、大名庭園の歴史を今に伝えています。

旧芝離宮恩賜庭園、開園100周年
所在地 東京都港区海岸1-4-1
場所 旧芝離宮恩賜庭園
関連HP 東京都公園協会公式ホームページ
電車・バスで JR浜松町駅から徒歩1分。都営地下鉄大門駅から徒歩3分
駐車場 なし/周辺の有料駐車場を利用
問い合わせ 旧芝離宮恩賜庭園サービスセンター TEL:03-3434-4029
掲載の内容は取材時のものです。最新の情報をご確認の上、おでかけ下さい。

旧芝離宮恩賜庭園

1678(延宝6)年、佐倉藩主で老中・大久保忠朝(おおくぼただとも)が4代将軍・徳川家綱から拝領した大名庭園「楽壽園」が前身となるのが旧芝離宮恩賜庭園(きゅうしばりきゅうおんしていえん)。往時には江戸湾に面し、海の水を庭園に引き込む潮入の庭

 

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